[写真展&講演会]
  ルネッサンス美術の源流を求めて
   〜南イタリアの中世洞窟教会群に描かれた壁画調査〜
  市民工房うるわし(白山市)で講演会。写真展は 3月8日 まで

 本センターは、3月2日白山市の「市民工房うるわし」において「講演会」を開催しました。
 本センターでは2010年から南イタリアに数多く散在する中世の洞窟教会に描かれた壁画の調査研究プロジェクトを開始し、その研究成果を広く県民に発信するため、白山市において今回始めて開催しました。
 開会にあたり、サンタ・クローチェ教会の壁画の本学構内での復元プロジェクトにも関わられた「市民工房うるわし」の山瀬晋吾工房長があいさつ。引き続き、宮下孝晴人文学類教授で、フレスコ壁画研究センター長の講演があり、県内外から60名を超える熱心な参加者が集まりました。
 講演では、南イタリアの洞窟教会群の調査により、ジョット以前の壁画技法史を研究するための貴重な新発見や、調査風景、洞窟教会壁画の各種の調査データを統合したデジタルアーカイブの映像の一部が紹介され、参加者は食い入るように画面を見つめていました。
 同会場では、2月16日から3月8日まで「写真展」が開催されており、 3Dプリンタで作成した3次元測定データによる樹脂模型、高精細写真から原寸大で印刷した洞窟教会の壁画や調査風景の写真パネルなどが展示されており、講演に先立つプレトークとして、宮下教授が解説しました。参加者からは、南イタリアの洞窟壁画の前に立っているような臨場感があったと感動の声が多く聞かれました。




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