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 守ろう!飲酒のルール

守ろう!飲酒のルール

 20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。どのような状況でも20歳未満の者に飲酒を勧めることは違法です。また,コンビニ等や飲食業でアルバイトする場合,20歳未満の者に酒類の販売をすることが法律で禁止されていることを十分に意識してください。飲酒後の入浴・水泳の危険性は言うまでもありません。
 研究室や課外活動等のコンパで,一気飲みなどの無謀な飲酒が原因と思われる学生(20歳未満の者を含めて)の死亡事故や,救急車で病院に運ばれて一命を取り留めるといったケースが,全国で多発しています。強要や同席した人が〈傷害致死罪〉で有罪とされたケースもあります。飲酒や一気飲みの強要は絶対に行ってはいけません。
 また,飲酒運転は絶対に許されない違法行為です。飲酒運転すると知りながら酒を飲ませた場合も,酒酔い運転を手助けする行為として,運転免許取り消しなど道路交通法に基づく処分が科される場合があります。
 酒に酔っての物損などの迷惑⾏為も厳に慎んでください。

先輩のつぶやきコラム-22-

自分の体のことは,自分が一番よくわかります。「もう飲みたくない!」と思ったら,はっきり断る。それができないときはうまく逃げたほうがいいです。お酒はおいしく飲みたいですね。

〈無理強いは犯罪〉

 お酒の無理強いは犯罪です。無理強いされた場合,“一人前の人間”として毅然と断りましょう。断ったことによる先輩や友人との人間関係が心配ならば,保健管理センターに相談に来てください。

〈一気飲み・酒の強要は厳禁〉

 体内に入ったアルコールの分解速度は,個人の体質によって大きく異なります。酒に弱い人では1時間に5グラム,強い人で約10グラムといわれています。清酒1合(ビール大瓶1本,ウイスキーダブルの水割りで1杯)で約22グラムのアルコール量といいますから,弱い人はこの量で4時間以上アルコールが血液中から消えません。
 酔いの状態は,アルコールの血中濃度によって違います。血中濃度と酔いの状態との関係は次の表のとおりです。

  アルコール血中濃度と酔いの状態との関係

血中濃度 酒量(体重60㎏の飲める人が短時間で飲んだ場合) 酔いの状態


0.02%~0.04% 日本酒(~1合)
ビール大瓶(~1本)
ウイスキーダブル(1杯)
気分がさわやか/皮膚が赤くなる/陽気になる/判断がややにぶる




0.05%~0.10% 日本酒(1~2合)
ビール大瓶(1~2本)
ウイスキーダブル(2~3杯)
ほろ酔い気分/手の動きが活発になる/抑制がとれる/体温上昇・脈が速くなる




0.11%~0.15% 日本酒(3合)
ビール大瓶(3本)
ウイスキーダブル(3~4杯)
気が大きくなる/大声でがなり立てる/怒りっぽくなる/立てばふらつく


0.16%~0.30% 日本酒(5合)
ビール大瓶(5~7本)
ウイスキーダブル(5杯)
千鳥足/何度も同じことを繰り返ししゃべる/呼吸が速くなる/吐き気・嘔吐


0.31%~0.40% 日本酒(7合?1升)
ビール大瓶(8?10本)
ウイスキーボトル(1本)
まともに立てない/意識混濁/ことばが支離滅裂


0.41%~0.50% 日本酒(1升以上)
ビール大瓶(10本以上)
ウイスキーボトル(1本以上)
ゆりうごかしてもおきない/大小便たれ流し/呼吸がゆっくりと深い/死亡

 一気飲みは一番危険な飲み方です。絶対に勧めても,自分がしてもいけません。
 また,ゆっくりであっても気分が悪くなったり,吐き気をもよおしたりするほど飲むことは避けましょう。。吐いてもいいように準備をするグループもあるようですが,とんでもないことです。酒は吐くまで飲まない,飲ませないを励行しましよう。
 まったく酒が飲めない体質の人がいることも知っておいてください。

一気飲みをすると,血中のアルコールが分解されないうちにアルコールが上乗せされ,血中濃度0.4~0.5%という致死量を一気に超えてしまうことがあります。酒の弱い人やかなり酔った人に無理強いをしてはいけないのも,これと同じ理由です。

〈それでも緊急事態になったら〉

 一緒に飲んでいた友人が酔いつぶれて寝入った場合は,急性アルコール中毒になっていることがあります。泥酔,昏睡,死亡は紙一重です。急いで次のような対応をしてください。
 まず,名前を呼んだり,つねったりして応答があるか確かめてください。応答があれば,横向きに寝かせ,毛布などを掛けて様子を見てください。横向きに寝かせるのは,もし嘔吐しても,のどに吐いた物が詰まらないようにするためです。応答がなければ,横向きに寝かせ毛布などで保温に注意し,直ちに救急車を呼んでください。様態が急変することがあるので,絶対に一人にしないで,誰かが付き添ってください。
 また,次のようなときも一刻も早く救急車を呼んでください。

  • 体温が下がって全身が冷たい。
  • 呼吸が異常に速くて浅い。又は,異常にゆっくりでときどきしか息をしない。
  • 大量の血を吐く。
  • 体がピクピクけいれんしている。
  • 今まで赤い顔をしていたのが,急に青くなって吐く。
  • 頭がガンガン割れるように痛む。

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