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 熱中症に要注意!

〈熱中症に要注意!〉

 熱中症とは暑熱環境下(高温・多湿・無風・直射日光下)で激しい活動を行ったときにおこる疾患の総称です。スポーツ障害の中では最も重症度が高く,最悪の場合は死に至る事もあります。本学でも過去に熱中症による死亡事故があり,多臓器不全に至った重症例もありました。危険な病状なので,救急対応について是非,知っておいてください。なお,ラグビー場の器具庫前,陸上競技場の器具庫前及び体育館2階に「屋外製氷機」を設置しているので,利用してください。

★熱中症の症状

  • Ⅰ度(軽症):めまい,立ちくらみ,筋肉痛,筋肉の硬直(こむら返り),大量の発汗がみられます。発汗に伴う水分と塩分(ナトリウム)の喪失が原因です。以前は,熱けいれんとよばれていました。治療は,冷所に移動し,スポーツドリンク(0.2%の食塩水)を摂取させます。
  • Ⅱ度(中等症):頭痛,気分の不快,吐き気,嘔吐,倦怠感,虚脱がみられます。蒸散と伝導を目的に循環血液が表層血管に分布し,主要臓器への血流が相対的に欠乏することが原因です。以前は,熱疲労とよばれていました。治療は,医療機関で細胞外液(乳酸リンゲル,または生理食塩水)の輸液をします。
  • Ⅲ度(重症):意識障害,けいれん,手足の運動障害,高体温(40℃以上)がみられます。循環血液量の減少,高温による酸素消費・代謝増加,神経系・臓器の障害がおこっています。以前は熱射病とよばれていました。体温の上昇によって中枢神経機能に異常をきたした状態です。すぐに救急車を呼んで医療機関での専門的な治療が必要です。

★熱中症予防のポイント

  • 健康管理:日頃から体調の維持に気をつけ,疲労,発熱,かぜ,下痢など,体調の悪いときには無理に運動しないようにしましょう。
  • 運動管理:無理のないトレーニング・メニューや試合計画を立てましょう。休憩を取る時間も決めて,水分や塩分の補給に心がけましょう。
  • 運動環境管理:その日の天候,気温,湿度等に注意を払いましょう。夏期の晴天時,気温が異常に上昇することがあります。そのような時は,運動を控えることも大切です。
    環境省熱中症予防情報サイト
  • 気温が35℃以上(暑さ指数WBGT31℃以上)の場合,運動は原則中止する。

先輩のつぶやきコラム-10-

水分補給はのどが渇く前にしよう!汗をたくさんかいている時は水よりもスポーツ飲料のほうが体に吸収されやすいからオススメ。生協売店で塩分チャージ用タブレットも買えます。

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