HOME>犯罪の被害者にならないために>悪質商法の被害に遭わないために
経済的知識が少ない人に言葉巧みに近づいて,商品やサービス等を売りつける商法が後を絶ちません。
現在18歳,19歳の学生も,父母等の同意がなくても自由に契約ができる半面,未成年者契約取消権による保護はありません。社会的経験に乏しく,法的な保護のない新成人を狙う業者もいることを念頭におく必要があります。トラブルに遭わないための日々の心がけが大切です。
また,学生自身がマルチ商法などの加害者となって親しい友人等を巻き込む場合もあり,どのような相手や対象でも,勧誘や契約には注意が必要です。
〈悪質商法の主な手口〉
●アポイント商法
電話や携帯電話のメール,SNSで「あなたが選ばれました」「景品が当たりました」等と言って喫茶店や営業所等に呼び出し,高額商品を買わせる商法です。
●恋人(デート)商法
SNSや出会い系サイトを通して呼び出され,数回会って恋人気分になったころ「今月のノルマが達成できず困った」,「君にぴったり」などと,高額商品を買わせ,買うと急に冷たくなって会わなくなります。恋人商法が,他の商法と組み合わされることも多くあります。
●キャッチセールス
駅や繁華街などの路上で「アンケートに協力してください」とか「モデルになりませんか」などと言葉巧みに誘って喫茶店や営業所に連れ込み,強引に高額商品の契約をさせます。
(商品)宝石,絵画,化粧品,会員サービス付きの教材など
●マルチ商法
友人に「簡単に儲かるいい話がある」などと誘われる,いわば,商品を媒介としたねずみ講のようなもの。法的に,「連鎖販売取引」という。
●催眠商法(SF商法)
日用品や食料品を「大安売り」などの名目で,広場,公民館,旅館等に人を集め,無料配布または格安で売って雰囲気を盛り上げ,冷静な判断を失わせておいて,本命の高額な商品を買わせてしまう催眠商法です。
●霊感(開運)商法
相手の不幸や悩み等を聞き出して「供養をしないとたたりがある」等と不安におとしいれ,「印鑑や数珠等」を法外な値段で売りつける商法です。
●かたり商法
消防署や郵便局,NTT等から来たような,まぎらわしい言い方と服装で消火器,電話機,警報器などを売りつける商法です。
●資格商法
正規の資格の他,通用性のない資格について「今回受講すれば国家試験が免除になる」等と勧誘し,高額な受講料,教材費をとったり,実のない講習や教材等で高額な代金等を支払わせたりする商法です。