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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

里山保全

スタードーム(ちっちゃいの)完成

こつこつと作ってきた「スタードーム・ミニチュア版」が完成しました.
「今日は時間があるの」と集まってきた里山サークル「ラクーン」のメンバー3人と力をあわせ,パーツを組みあわせていきます.
出来上がったドームがこちら.

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写真ではわかりにくいですが天頂の部分や側面に「星形」が出来ています.
全体の大きさに対して使った竹の幅が広く,曲げるのに苦労しました.そのためドームの形もちょっといびつです.
次に作るときにはもう少し細く削った竹を使った方が良いでしょう.

とにか出来上がったのがうれしく,

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人一人が入れる大きさですね.

気をよくしたラクーンのメンバーは,標準サイズ(円周18m)のドームにもチャレンジしたいと意欲を見せていました.
できれば大学祭までに作りたいですが,さて,どうなることやら.

中村晃規 (2009年10月24日 10:39) | コメント(0)

スタードーム作り〜ミニチュア版〜

竹林保全で伐採した竹の利用法をいろいろと探っていましたら,大変面白そうな取り組みを発見.

竹でつくるドーム「スタードーム」です.
直径10cm程度,長さ5mほどの竹を6本使ってつくるこのドーム.円周は18mにもなり,中の広さは四畳半程度だそうです.
竹を使って人目を引く,楽しそうな取り組みではないですか.カバーを作ればテントにもなります.
大きなドームを作ってみたいのですが,さすがに私一人では無理.
とりあえず,5分の1サイズの小さなドーム・円周3.6mのものを試作中です.

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約90cmに切って8つに割った竹を準備し,ドリルで穴を開けます.

これを組み合わせて小さな星のパーツ
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と大きな星のパーツ
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をつくり,次のように組み合わせます.

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これをドーム状に曲げれば完成です.
ですが,今日はここまで.後日完成させます.

中村晃規 (2009年10月11日 16:15) | コメント(0)

百万石竹とうろうまつり

9月21日
金沢市郊外の内川地区で開催された「百万石竹とうろうまつり」を見てきました.

このイベントは里山の保全と環境破壊,過疎に悩む中山間地の活性化を目指す団体NPO法人39アースが開いたもの.昨年に続き,2度目の開催です.

39アースの中心メンバーである山本さんには,昨年自然学校が開いた「里山の竹の利用を考えるワークショップ」で発表していただいて以来のおつきあい.金沢市で今まさに活発に活動しているNPOの元気を分けてもらおうと,私はこのお祭りの様子を見にいったのでした.

「内川の竹でつくったとうろうと,心に沁みいる癒しのコンサート♪」が今年のスローガン.
会場には約500本の様々な趣向を凝らした竹灯籠がならびます.

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アンパンマン
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天女?
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サポート企業名入り
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竹の中に竹
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竹灯籠や竹のキャンドルの照らす中,500人ほどの人出で会場(内川スポーツ広場)は大賑わいでした.

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私が行ったときにはステージで太鼓の演奏がされ,雰囲気を盛り上げていました.

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放置された竹林は,里山が荒れる原因の一つとされていて,金沢に限らず全国で増加しています.
39アースの山本さんは,「間伐が山を生き返らせること.竹はただ厄介者なのではなく,竹とうろうや薪ストーブの燃料,肥料などに有効活用できることを実際に見てほしい」と話していました.
この日会場に並んだ竹とうろうも,イベント終了後にはチップにしてストーブの燃料にしたり,肥料にしたりと活用する予定です.
そのイメージは「里山を助けるために竹を間伐する→竹灯籠をつくって幻想的なシーンを演出→チップにして燃料,肥料に→石油に頼らない暮らし→山に光が入ってタケノコも出てくるし山は生き返る→自然も人もハッピー♪」

そんなに簡単に,とんとん拍子にはいかないでしょうが,「動かなければ変わらない」のです.
過疎が進みつつある内川地区は,タケノコの産地として有名にも関わらず,放棄されたタケノコ生産林が増えています.この祭りイベントも含む39アースの活動は,内川地区を元気にしています.まさに「動いて変わりつつある」実例です.

中村晃規 (2009年9月30日 17:37) | コメント(0)

竹コンポストのその後

8月25日に紹介した「竹コンポスト」ですが,その後を...

8月26日
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生ゴミの分解はまだ進んでおらず,投入したナシの皮,カボチャの残り,ナスのヘタ,タマネギの皮などそのままで残っています.温度も上がっていません.「大丈夫かな?」と心配でしたが,しばらくこのまま続けることにしました.

その後,毎日生ゴミを投入しましたが,生ゴミ特有の匂いはせず,ベランダにおいてあるのですが,まったく困りませんでした.竹の脱臭力のおかげでしょう.

9月5日
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写真で見るように,分解があまり進んでいないようです.卵の殻,果物,野菜の皮などがそのまま残っています.
2日ほどかくはんせずにおいていたら,カボチャの種が発芽しました.これが竹の生命力でしょうか?
コンポストの温度も上がっていません.匂いもなく,虫も出ていません.

9月9日
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その後も温度があがりません.匂いはありませんが,小さなハエが発生しました.温度が上がってないからでしょう.このままでは変化が無いと判断し,米ぬかを入れました.スーパーの買い物袋に一杯程度.結構多めです.

9月11日
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写真ではわかりませんが,全体に白く菌が広がりました.また内部の温度が50℃くらいまであがりました.やはり米ぬかを多めに入れるのが良いようです.

9月13日
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温度は高いまま安定しています.生ゴミの分解がすすみ,繊維質の物(果物や根菜の皮)も一部が分解されました.

その後,米ぬかを追加せず,毎日生ゴミを入れて様子を見ました.
繊維質のものを除けば,生ゴミは2〜3日で形がわからなくなりました.魚の骨も問題なく分解されます.
引き続き,匂いも気になりません.

9月19日ごろから温度が下がってきたようです.再度,米ぬかを入れる必要がありそうです.

9月22日
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大分,土っぽくなってきました.全体に白く菌もかかっています.なかなか分解されなかった果物の皮も,小さくなりました.
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ただ,下がった温度が上がらないため,再度米ぬかを入れました.
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お茶碗に二杯分くらいでしょうか.これでまたしばらく様子を見ます.

ここまでのまとめ.
キットについていた米ぬかの量では温度が上がらなかったので,追加をしました.新しく作った竹チップは,それだけでも発酵が始まります.キットの竹パウダーは,乾燥しているので,そのため発酵がすすみにくいのかも知れません.
現在までのところ,いやな匂いは全くありません.竹を使う最大の利点でしょう.
一度温度が上がってからは,入れた生ゴミの内,繊維質のもの以外は,2日ほどで形が無くなります.どんどん土になる感じです.スタートしてから約1ヶ月.我が家の生ゴミは回収に出さずにすべてコンポストで処理できています.

総合して,竹パウダーコンポストは優秀と感じました.
次のステップ「竹チップコンポスト」を試しても良さそうです.

中村晃規 (2009年9月22日 22:24) | コメント(2)

竹ドーム

9月3日
富山県に出かけ,里山での面白い取り組みを見てきました.

その一つが氷見市の郊外にある「竹ドーム」.
拡大した竹林の保全活動であ,伐採した材をどのように使うかといった取り組みにはいろんなアイデアがありますが,竹林そのものをどう活かすかについては,そのコンテンツは少ない気がします.
「タケノコ生産林にする」,「雑木林に戻す」...
そんな中,氷見市の竹ドームはとてもユニーク.竹林を劇場にしてしまおうという取り組みです.

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入り口には保全活動に参加した小学生が書いた看板が.

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コンクリート舗装された緩やかな坂を登った先に,それはありました.

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両側の斜面から生える竹がカーブを描き,まるでドームのような空間をつくっています.
その中央にあるのは単管で組まれた舞台です.
写真手前から奥に向かって,斜面は高くなっていて,観客席がしつらえてあって,ちょうど舞台を見下ろすような感じ.

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見上げると両側からしなだれた竹が屋根を作っています.

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ここでは毎年コンサートが開かれており,今年は8月22日に地元小学校の児童とプロが演奏を披露したとの事です.

その整備には地元の中学生も参加しています

伐採した竹もチップにして地面に敷いたり,竹灯籠にしたりと無駄にせず,上手く利用していました.

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整備から利用まで上手くつながっていて,また厄介者の竹を逆に楽しんでしまえというところがとても良いのではと思える取り組みでした.
ただ一つの弱点は,竹林なので蚊が多いことでしょうか.コンサートも虫対策が大変だったことでしょう.私もそこら中ボコボコに刺されました.

で,関係ないですが,氷見市は「忍者ハットリくん」の街なのですね.

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ハットリくんとしんちゃんをはじめ,みんながいました.

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中村晃規 (2009年9月 4日 11:28) | コメント(2)

竹パウダーのコンポスト

現代農業2009年4月号で紹介(p90~91)されていた竹パウダーのコンポスト.
記事を読んでから気になっていたこの商品を購入し,使い始めました.
福岡の主婦でつくるグループ「エコママ」が販売しているこのキット.
注文すると次のものが届きました.

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発砲スチロールの箱,竹パウダー,米ぬか,スコップ,布カバー.
一つのキットにこれだけ入って700円.送料は別にかかりますが,キット自体はかなり安いです.

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スチロールの箱に竹パウダーを3分の1くらい入れ,米ぬかを加えました.

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このままでは水分が足りないので,米のとぎ汁や水を加え,握ると固まるくらいまで湿らせました.
ある方からは米ぬかを追加して,多めに入れた方が良いとも聞きましたが,ともあれ,キットに同封されたものだけでやってみることにしました.

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この日出た生ゴミ(梨の皮,卵のからなど)を入れ,まんべんなく混ぜ,

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虫が入らないように布カバーを掛けました.これから毎日生ゴミを入れ→よくかき混ぜるを繰り返します.

記事によれば生ゴミは2~3日で消えていく,竹パウダーをつかっているのでニオイがでない,虫もこないとのこと.今後どのようになるか楽しみです.

このコンポストを試し,里山の保全活動でできる竹チップの利用につなげられればと考えています.
パウダーよりも大きな竹チップでコンポストができるのか.次はこれを試したいと思います.

ともあれ,竹パウダーコンポストの威力やいかに!

中村晃規 (2009年8月25日 09:46) | コメント(1)

竹チップ発酵肥料

先週の金曜日(6月12日),共通教育で里山をフィールドに講義を受けている学生さんたちと竹チップをつくり,発酵肥料づくりにチャレンジしてみました.
材料は竹3本分程度の竹チップ,米ぬか土嚢袋1袋分,砂糖1kg.これに竹やぶで集めた土着菌がついていそうな枯葉,腐った竹を混ぜます.
混ぜた後,軽く握って固まるくらいに水をかけ,ブルーシートで包みます.

週があけて16日,どのようになっているかチェックしました.

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全体に薄く,白い綿毛のような菌がひろがっていました.

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温度を測ると50度を超えています.
で,においはなんだか酸っぱいような,臭いような.でもイヤではないにおい.
納豆のような気もするし,ヨーグルトのような感じでも.乳酸菌発酵?でしょうか?
よくわかりませんが,腐敗臭ではなさそう.
水分が足りない様子だったので,ホースで十分に水をかけました.

そして今日,6月18日の様子.

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白い菌はところどころに見えます.またにおいは前回のチェックと同じ臭い.少し弱まった気もします.

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温度は50℃.まぁまぁ順調な感じです.

もう少し温度があがったら,牛糞たい肥などを加えようかと思っています.

これまで竹チップの肥料は冬につくってきました.今回は夏にも作れるか,試してみているところです.気温が高いと,発酵する前に腐敗してしまいそうですが,現在のところ,問題なさそうですね.

中村晃規 (2009年6月18日 16:12) | コメント(0)

クヌギの植林活動に参加

11月16日

珠洲市でおこなわれたクヌギの植林活動に参加してきました.
この活動は奥能登での茶道用炭の産地化をめざし5年前からおこなわれているもの.
若き炭焼き職人,大野長一郎さん(金沢大学里山駐村研究員)の呼びかけに,この日も約50人が集まり,250本ほどのクヌギ苗を植えました.私は金沢から学生3名と一緒に参加.朝7時に角間の里を出発しました(眠い).

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クヌギを植える前.ここは過去にパイロット事業で開墾されたが放置されていた場所.あらかじめ立てておいた竹の棒のヨコに穴を掘り,苗を植えます.

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スタッフから植樹方法を聞き,

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作業開始です.それぞれ二人一組になっての作業でした.

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こちらは能登半島 里山里海自然学校スタッフの赤石君と能登マイスター養成講座スタッフの小路君.

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30分くらいで作業は終了しました.うっすらと汗をかく前に終わってしまい,ちょっと物足りない感じ.後10本くらい植えたかったです.

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終了後の学生メンバー.このように余裕です.でも余力があるくらいが良いのかもしれません.またやりたいという気持ちになりますので.

作業終了後は、地元の公民館でおにぎりと豚汁、漬け物などをご馳走になりました.おにぎりは焼きおにぎり.大野さんの炭でこげめをつけ,珠洲の塩をふったというこだわりのおにぎり.地域にこだわった食事は,何よりのごちそうでした.

食事後は植林五年後のクヌギ林と 大野さんの炭焼き工場(大野製炭工場)の見学.私はこれが楽しみで参加しました.

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↑5年前に植林したクヌギ林.クヌギはこの写真のように5年間で約3メートルの高さにまで成長していました.
あと5年たてば伐採し,炭づくりに使えます.その後は切り株から萌芽更新し,約6年で炭焼きに適したサイズまで成長するとの説明でした.

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大野製炭工場の外観.横に大きなイチョウの木があり,ギンナンをたくさん落としていました.また奥には樹齢450年といわれるツバキの大木があり,驚かされました.

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4つある炭焼き窯のうちの二つ.私たちも角間キャンパスに炭焼き窯を作っていますが,大きさはその3倍くらい.また私たちの窯は,炭材の出し入れ口と焚き口が同じなのですが,ここの窯では,別々に作ってありました.これは作業効率と収炭率を上げるための工夫なのだと思います.上の写真で左手にある石の蓋が焚き口,右の入り口は炭材の出し入れ口です.
やはり炭焼き「工場」なのですね.

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大野さんと学生とで記念撮影.学生のみんなも角間での炭焼き窯建設と炭焼きに関わっています.今回の植樹と工場見学は,彼らにとっても刺激となったようです.できれば年明け頃に再度大野さんを訪問し,学生さんたちに炭焼きを体験させたいと思っています.

下は大野さんの焼いたお茶炭.こんなきれいな炭が植林されたクヌギで焼ける日が楽しみです.

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中村晃規 (2008年11月16日 12:09) | コメント(0)

竹のテングス病

7月5日に夕日寺のハチク林で見つけた"テングス病らしき竹" ですが,知り合いの研究者からお返事がありました.
お返事があったどの方も皆,テングス病であろうとの判断でした.金沢でもテングス病があることを身近な竹林で確認できたわけです.

私が採ってきたこの標本を,角間キャンパスの竹林で保全活動をしている市民ボランティアの方に見てもらいました.「モウソウチクの林でも良く見ますよ.特に末期的な状態の竹林で」とのこと.どのような状況なのか,今度案内してもらいます.

中村晃規 (2008年7月15日 17:24) | コメント(0)

竹のテングス病?

6月21日,22日に滋賀県近江八幡市で開催された竹林景観ネットワーク研究集会 で,竹のテングス病の存在について,初めて知りました.
この「テングス病」は西日本で猛威をふるっており,かかるのはマダケが多く,かかると衰弱し,枯死につながります.金沢に帰ってから石川県での状況を調べると,もともとこの地域にマダケ林が少ないので,テングス病にかかった林はあるが,それほど問題になっていないとのことでした.

さて,今日,夕日寺健民自然園に行くと,そこにはハチクの林が.そういえばハチクはマダケと同じくらいテングス病にかかりやすいんだよな,と思い出し,様子を見ていくと...ありました.テングス病にかかったような状態の竹が.

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どうなのでしょうか.テングス病なのかな.
今,詳しい方に画像を送り見てもらっています.

テングス病にかかるのは,手入れがされず,放置され,風通しが悪くなった林が多いと聞いています.
拡大するモウソウチクの問題と同様,その背後には,手入れ不足の里山が見えます.

中村晃規 (2008年7月 5日 16:11) | コメント(0)

タケノコ〜表年〜

5月7日

角間の里山メイト 竹林保全グループ「竹ん子くらぶ」が管理をしている竹林に入りました.
これは明日(5月8日)に附属特別支援校の中等部の生徒がタケノコを掘るため,下見です.

今年は表年.竹ん子くらぶの皆さんがきれいに手入れした竹林でも,これでもかこれでもかとタケノコが出ています.

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写真の中,黒く見えるのがすべてタケノコです.伐っても伐ってもこれだけたくさん出るのでは追いつきません.もちろんこの場所は,これから親竹になるタケノコを残し,他のタケノコはすべて切り倒します.

中村晃規 (2008年5月 7日 17:48) | コメント(2)

キタダンの田んぼ〜苗代づくり〜

4月26日
午後からキタダン棚田復元グループが,今年の苗代づくりをしました.
私はこれまでに苗代づくりを見たことがなかったので,おじゃまして見学させてもらいました.

苗代はキタダンの棚田の中で一番日当たりの良い,一番上の田んぼにつくります.
またキタダンのお米作りでは昔ながらの「水苗代」で苗をつくります.もちろんすべての行程が手作業です.

このときつくる苗床は,だいたい高さ1尺(30cm),幅は3尺(90cm)の畝.この苗床と苗床の間は約1尺(30cm)をあけて通路にします.用意した種籾は,この苗床の上にだけまきます.

作業開始.初めに決めた畝の場所に張った水糸に沿って鎌で土を切ります.

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土を切り終わったら畝づくりです.

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畝は高さが一定にそろわないと困るので,必ず一人で一つの畝をつくるそうです.二人でつくると土の量のかげんが互いに異なり,うまく高さがそろわないとのことです.

こうしてできた畝の上を平らにならし,苗床にしていきます.
まずは木の板で.

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だいたいならした後を大きなコロコロカーペットのような道具(写真手前の青い道具)で「コロコロ」とさらに平らに,なめらかにしていきます.

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こうして苗床が3列できました.ここにあらかじめ芽だししてあった種をまきます.

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この種まきの作業はベテランのお仕事.私たちではうまく均等にまけないので,経験豊かなお二人にお願いしています.

種まきが終わったら,それぞれの苗床に寒冷紗とビニルをかけます.

スチールの枠をうち
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寒冷紗をかけます.

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その上からビニルをかけて

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もう一度上から枠で抑えて完成です.

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この寒冷紗とビニルをかけるのは,苗床の温度を上げ,成育を良くするためです.ただし温度が上がりすぎても良くないので,天気が良い日には一部をあけて温度調節をおこないます.こうしたこまめな管理により,元気な苗ができあがります.

今年の田植えは5月24日を予定しています.参加は自由です.皆さん是非ご参加ください.

中村晃規 (2008年4月26日 19:08) | コメント(2)

竹の年齢

4月25日.大学1年生の里山での授業(タケノコ掘り)に同行し,里山メイトの竹ん子くらぶの皆さんが整備している竹林に入りました.
竹ん子くらぶの皆さんは,5年前からこの竹林を整備しています.タケノコがとれる竹林をつくる場所では間伐を,雑木林を復活させるエリアでは全伐をというように,目的にあわせた管理方法を取り入れ,伐採後の土地には梅を植えるなど,楽しみながら手入れをしています.

さて間伐をおこなっている竹林では,毎年親竹として残す竹を選び,それ以外はタケノコのうちに掘っています.リーダーの高島さんは非常に几帳面で,残した竹には毎年別の色のテープを貼り,何年に出た竹かわかるようにしてきました.このテープの事は前から知っていたのですが,色と年齢の対応についてはきちんと聞いていませんでした.この日は久しぶりに高島さんと竹林を歩くチャンス.ここのところをしっかりと確かめました.

で,こちらが昨年に出た竹(青色,出てから1年)
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まだ肌も緑が鮮やかで,白い節が目立ちます.

一昨年に出た竹は(黄色,出てから2年)

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こちらも肌が緑で節が白.節の色が少し落ちてきたかなとも見えます.

さて,3年前に出た竹は(ピンク色)

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このように節がかなり黒くなり,肌も黄色がかってきます.

そして4年前にでた竹がこちら(赤色)

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節は黒くなり,肌は黄色が強くなります.

さらにそれより古い竹がこちら(5年以上前に出た竹)

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節は完全に黒.肌も黄色です.

こうしてみると3年以上経った竹とそれより新しい竹とは節が黒いか白いかで見分けられそうです.
良く聞く話ですが,年齢がわかっている竹はなかなかありませんから,自分の目で確かめる機会はそうそうありません.これで誰かに聞かれたとき,私も胸を張って答えられます.

中村晃規 (2008年4月25日 16:41) | コメント(0)

雑木林〜ササ刈りの結果〜

4月4日
春になった里山をゆっくりと散策しました.
いつものようにハナンジャコから遊歩道へ.
昨年テレビ金沢のイベントとしてササを刈ったエリアでは,たくさんのショウジョウバカマが花を咲かせていました.

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隣接するササ刈りをおこなわなかった場所には,花は見られません.
ショウジョウバカマは種子から成長し,花を咲かせるまでに数年かかります.
従って今花を咲かせているのはササの中にあったけど,光りが当たらず,花をつけられなかった株なのでしょう.ササを刈り,日照条件が良くなった結果,花をつけるようになったのでしょう.

昨年の秋に刈って,こんなにすぐに反応があるとは思いませんでした.

現在のこの場所の様子です.

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ササが無くなり,さっぱりした林床になっています.こうしたエリアを広げるため,本年度もササ刈りを続ける予定です.関心のある皆さん,ぜひご参加ください.

中村晃規 (2008年4月 4日 21:56) | コメント(0)

竹チップで発酵肥料づくり (2)

3月8日に仕込みをスタートさせた竹チップ肥料ですが,温度が30度以上にあがり,何とも言えない良い香りがしてきました.そろそろ材料追加の時期です.3月25日,メイトの皆さんと作業をおこないました.

追加した材料は(1) 牛糞堆肥(カントリースーパー河北潟)60kg,(2) 砂糖500g.元の竹チップと米ぬかを混ぜたものと同量くらいの牛糞堆肥を加えます.

元の竹チップはすでに分解されており,細かい粒に変化していました.ほとんど原型をとどめていません.

そこに上の材料を混ぜ込みます.

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混ぜます.

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一山にまとめた後,ムシロをかけました.今回は水分を調節するため,ムシロの上からジョウロで水をかけました.

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ブルーシートをかけて,またしばらくねかせます.ただし時々切り返しの必要があるようです.

*今日(27日)にブルーシートを外して様子をみたところ,一面に白い菌が広がり,温度も50度まであがっていました.
順調に発酵しているようです.できあがりがとにかく楽しみです.

中村晃規 (2008年3月27日 11:20) | コメント(0)

竹チップで発酵肥料づくり (1)

この日,午前中の竹林保全活動でできた竹チップを使い,発酵肥料づくりをしました.

材料は(1) 竹やぶから採ってきた土着菌がついている落ち葉バケツに3杯,(2) 米ぬか3袋(お米30kgが入る袋で),(3) 竹チッブ3袋(90㍑サイズの袋),(4) 砂糖500gを水に溶かしたもの.

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これらをブルーシートの上で混ぜます.

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水分が少ない場合にはジョウロなどで水をかけ,調節します(手で握って開いたらハラリと崩れる程度).今回は竹チップがかなり水気が多かったので改めて水を追加する必要はありませんでした.

丁寧に混ぜたあと,ムシロをかけ,雨でぬれたり,流れ出したりしないようにブルーシートでくるみます.

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これでこの日の作業は終わり.発酵がすすみ,熱があがって良い香りがするまでねかせます.香りが出てきた頃に牛糞堆肥や草木灰などを加え,さらにねかせます.

できあがった肥料は,角間の里の畑でおこなわれている「子ども農業体験学校」で使い,その効果を確かめます.

中村晃規 (2008年3月 8日 10:13) | コメント(0)

雪のあとの晴れ間 ささやかな保全活動

里山に雪がどっしりとつもりました.
炭焼き小屋を倒した雪ですが,雪がつもった中でこそ目立つものもあるわけで.それは動物の足跡であったり,またこんなものであったり.

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わかるでしょうか.雑木に巻き付き樹上まで伸びているツルです.
木々が葉を落とし,草も枯れ,笹が雪に抑えられているからこそ目立っています.

上を見上げるとこんな状態.

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他の季節よりも目立っている今がチャンスと,晴れ間を見つけてツルを切って雑木林の中を歩きました.
30分ほどナタをふるい,20×20mほどの範囲の中のツルをほとんど切ることができました.こんな作業でも少しは助けになるでしょう.また時間をみつけ,続けていきます.

中村晃規 (2008年2月21日 18:41) | コメント(0)

竹チップの利用法〜肥料にする〜

今日は午後から,10月27日の保全活動で出た竹チップをお分けした方のお家を訪問してきました.大量に出た竹チップのうち,90lのゴミ袋に2袋をお分けしたのですが,現在その竹チップを発酵させ,肥料を作っているとのこと.どんな様子か,現地で見せてもらいました.

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これが発酵途中の竹チップ.米ぬかと土壌細菌などを加え,発酵させるそうです.被せてあるブルシートと麻袋をのけると,「ふわぁっ」と湯気があがりました.さわってみると40〜50℃はありそうです.もっと発酵が進むと,70℃くらいになるとのこと.高速シュレッダーで細かく裁断された竹なので発酵しやすいのでしょう,この後1月くらいでさらさらの肥料になりそうだとのことです.
みたところ,竹の肥料化はこの方法でうまくいきそうです.今後竹林の保全活動の時にでる竹チップを肥料化し,有効に活用する道が見えてきました.

さて,竹チップは別の使い方もされていました.それがこちら.
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トマトの畝にまかれていましたが,これはマルチの代わり.草が生えるのを抑え,水分を蓄える効果が期待できそうだということでした.もしうまく機能するなら,チップにしただけでも農業用資材として使えそうです.

高速シュレッダーを購入し,伐採した竹の置き場に困ることはなくなりました.しかし,できた竹チップは有効に活用しなくてはもったいない.なんとか自分たちでもできる方法で活用したいと考えています.
今回の肥料化,マルチの代わりは,「竹チップ活用メニュー」の一つに加わりそうです.

中村晃規 (2007年11月22日 17:16) | コメント(0)