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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

学習支援

ESDセミナーin金沢

1月31日(日)
金沢都ホテルで開催された,「ESDセミナーin金沢〜北陸におけるユネスコ・スクール(US)事例発表会〜」に参加しました.前日の富山シンポジウムに続いて,連チャンでのESD関連行事への参加.私の知的好奇心をビンビンに刺激してくれました.

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このセミナーでは,北陸のユネスコスクール3校による取り組みの発表がありました.
発表があったのは,富山市中央小学校,金沢市材木町小学校,金沢市田上小学校の3校でした.
それぞれの報告内容ですが,かいつまんでまとめると,中央小学校はESDカリキュラム構築に向けての自分たちがすすめてきた4つのプロセスについて,材木町小学校は地域との連携と地域への発信,田上小学校はESDと総合的な学習の時間・地域のサポートといった感じでしょうか.

発表後には,金沢大学特任教授の鈴木先生を司会に,総合討論がありました.
各学校の発表後の総合討論のキーワードを以下に並べます.
・新しいことをはじめたのではない
・ESD〜学年をつなぐ柱〜地域に立脚〜頭の整理のし直し
・ESDカレンダー〜学習指導計画とのリンク〜ストーリー性
・学校の先生がイニシアチブをとる〜子どもに何を学ばせたいのか〜一過性で終わってはいけない
・学習履歴の保存と活用〜重要〜ポートフォリオ〜ESDの持続可能性
・ESD意識を主体にした活動

環境省中部地方事務所、EPO中部(中部環境パートナーシップオフィス)のスタッフも出席されていました.
残念だったのは参加者が少なかったこと.事例の発表が聞け,それについていろいろ質問出来るのだから,発表した学校以外から,もっと先生が出席してくれれば...と率直に思いました.

個人的には,角間の里山自然学校と連携して里山学習をすすめてきた田上小学校のお話しを他校に聞いていただけたので満足でした.ただし,私に求められたコメント(鈴木先生より)に上手く答えられなかった点は反省ですが...

大学の一員として,個人として何が出来るか,考えさせられたセミナーでした.

中村晃規 (2010年2月 4日 22:59) | コメント(0)

ESD富山シンポジウム〜里山から持続可能な社会づくりを考える〜

1月30日
富山市ファミリーパークでおこなわれたシンポジウム「ESD富山シンポジウム〜里山から持続可能な社会づくりを考える」に参加してきました.

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受付をすませて会場に入るとなかなかの熱気.席がほとんど埋まっていて,ぎりぎりに会場入りした私は空いた場所を探すのにしばらくウロウロ.

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ざっと見て参加者は約150名ほどでしょうか.そしてシンポの途中でわかったのですが,その半数くらいが幼小中高の先生.富山市教育委員会が主催だったためもあるでしょうが,ESDに対する富山の先生方の関心の高さがうかがいしれました.

基調講演をされた廣野良吉先生は,ESDについて3つのテーマ,①そのなりゆき,②各国の取り組みの内容,③これからの展望についてお話しされました.ESDを通して,世界とのつながりを考えること,地域が主体となって活動することが重要であるとのお話しが私の頭に残っています.

続いてのパネルディスカッションは,金沢大学特任教授の鈴木克徳先生を司会に,富山市ファミリーパーク園長の山本茂行さん,悠久の森2009総合プロデューサーの小林福治さん,富山大学教授の松本謙一先生が話題提供されました.

富山市ファミリーパークとは,角間の里山自然学校の設立当初から,非常に懇意に交流させてもらっています.いつも私の考えの先を進んでいく山本園長.今回の参加も,山本さんのお話を楽しみにしてでもありました.

さて,その山本園長のお話は,「動物園はESDやります.先生方いっしょにやりましょう」ということだったと思います.これまでのいきものメイトとの里山保全や動物種の保護,児童・生徒・学生の受け入れといった活動,園内の動物や施設をESDの素材として提示し,みんなでこの素材を活用してください,一緒にESDをすすめていきましょうと提案したと私は受け取りました(間違っていたらすいません).同じく里山に関わっている私としては,里山をESDに使いましょうと明確に打ち出しているファミリーパークをうらやましく感じました.角間の里山の今後も,もしかすると同じ位置に立っているのかもしれません.これまでの動物園の活動が,ESDというキーワードでスッキリとまとまった感じがするのは私だけでしょうか?

小林さんからは,悠久の森プロジェクトの展開と今後の展望について,松本先生からは小学校での川の汚染度調査と美化プロジェクトといった環境教育活動を通じて見えてきた,子どもが持つESDの視点や地域素材の価値についてのお話しがありました.

シンポジウムのキーワードは,「里山」「ESD」「持続可能な社会」でしたが,パネリストの発言から,「これまでやってきたことがESD」という隠れたキーワードが見えました.

ESD,今後の里山のありかたを考える上で,とても有益なシンポジウムでした.

ちょっと見にくいのですが私のメモを元にしたマインドマップはこちら.

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クリックすると大きくなります.

シンポジウムの後で動物園内をめぐるツアーがありました.
その時,悠久の森プロジェクトのみなさんが,能登半島里山里海自然学校を訪れた時の写真報告を発見.

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今回の内容とは関係ないですが,ちょっと嬉しくてここにお知らせです.

中村晃規 (2010年2月 4日 00:30) | コメント(0)

プロジェクトワイルド 北陸ミーティング「お〜!いのしし」

1月16日,17日
福井でおこなわれたプロジェクトワイルド北陸ミーティング「お〜!いのしし」に参加しました.

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一昨年の能登エコスタジアム穴水ブロックの「環境教育指導者養成講座」でお世話になった中田都さんを中心に,プロジェクトワイルドネットワーク福井の皆さんが作り上げた今回のイベント.
プロジェクトワイルドプログラムを軸に,イノシシとの共生を考えるのがテーマでした.

開会式
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みなさんの掲げるデジカメの先には
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今回の主役のイノシシさんがいて,
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みんなで調味料を塗り込まれました.この子は2009年うまれの女の子.12月頃に捕獲され,解体されてこの日を迎えました.こうして調味料をすり込まれたこの子は,次の日(17日),丸焼きにされました.

またドラム缶で作った燻製機では,
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イノシシハムとベーコンの作成中.これは夜の交流会でいただきました.

さて,一日目のスケジュールは,
「イノシシのお勉強」「環境教育ゲーム お〜!イノシシを極める」「里地里山で活かせるアクティビティ体験」でした.
イノシシについては,私たち石川,金沢ではまだまだ認識不足です.タイミング良く(?),1月11日に市街でイノシシが暴れ,警官に射殺されるという「事故」がおこりました.多分,この事故で,金沢市民は,イノシシに対して曲がった認識をもったことでしょう.
これから石川県でも,もっともっとイノシシの害が増えることが予想されます.
どのようにつきあっていけばよいかについてのヒントが先輩である福井県でおこなわれた今回のイベントにはたくさんありました.

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↑「お〜!イノシシ」を極めるの一コマ.
ゲームが終わると↓のようなグラフが出来上がります.

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ちなみにこちらのグラフでは,赤がイノシシの個体数,青はハンターに捕獲されたイノシシの累積個体数.
ハンターを投入(2005年)することで,イノシシの個体数が安定する様子がシミュレートされました.

この他,アクティビティ体験として,アイスブレイク,生物多様性を学ぶアクティビティをおこないました.

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2日目
初日の福井県鯖江青年の家から場所を移し,鯖江市中山間交流会館でのイベント.
ふくい・くらしの研究所「くらなび農園」の収穫大感謝祭でした.
私たちも含め,県内外から80名くらいが集まってのお祭り.
前日に準備したイノシシが丸焼きにされたり,

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くらなび農園の皆さんが今年作ったモチ米でお餅つきをしたり,

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しいたけのホダ木をつくったり.
私たちは集まった親子や地域の方達を対象に,「お〜!イノシシ」を提供しました.

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午後からはイノシシと共生するにはどうすればよいかを考えるワークショップ.
イノシシを使った新規事業を考え,他の参加者に対してプレゼンテーションをするといったプログラム.
イノシシの牧場案や古民家の活用,ツーリズムとしてのイノシシ見学散歩道など面白い企画が提示されたそうです(残念ながら私は急用のため午前で失礼しました).

さて,一緒に参加した石川県のプロジェクトワイルド仲間から,「石川でやるとしたら何が題材ですかねぇ?」との質問.それは当然「お〜!トキ」でしょう.ん?「お〜!バンブ〜!」でも良いかな?

福井県鯖江市に富山県,石川県そして全国のプロジェクトワイルド仲間が集まった今回のイベント.
これを皮切りに北陸のプロジェクトワイルドネットワークが,活発に動き始めるよう,アクションを起こせればと考えております.

中村晃規 (2010年1月17日 15:11) | コメント(0)

ラクーン・環境活動コンテスト出場

金沢大学の「里山を楽しみ,知ってもらう」サークル,ラクーンが2009年の第7回全国大学生環境活動コンテスト(通称「エココン」)に出場します.
このコンテストでは出場したグループが自分たちの活動についてプレゼンテーションし,その出来を競い合います.もちろん各団体の活動そのものも審査のポイントですが,どれだけ上手くパフォーマンスし,観客に伝わるかという点も重要です.制限時間は5分.短いようで長いこの時間をどのように使うか.なかなか難しいです.

ラクーンは今年の春から取り組んできた竹林整備を中心にした活動を発表します.北陸地区からは金沢大学のラクーンが唯一の出場.ぜひ北陸でも環境に取り組む大学生がいるのだと,全国の大学生に知らせて来てください.

コンテストの日程は12月26日,27日.
その前日の今日,彼らはプレゼンのパワーポイントづくりに頭を悩ませていました.

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大丈夫やろか?
まぁ,私としてはコンテストの成績にはあまり興味はありません.それよりも全国の他大学の学生が,どんな意識で,どんな活動に取り組んでいるのか,肌で感じて来るのが大切です(ですので,彼らには去年も出場を勧めました).
ぜひ,この感想を聞かせてほしいと思っています.

なにはともあれ,がんばってきてください.

中村晃規 (2009年12月25日 23:43) | コメント(0)

招待状が届きました

本年度も里山での総合的な学習の時間をサポートしてきた田上小学校から,可愛い招待状が届きました.
里山学習の発表会です.

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楽しみですが...
ところが,新型インフルエンザのため,1クラスが学級閉鎖に.なんと15名がインフルのためにお休みだったそうです.発表会は延期.来週やれるかな?といったところです.

残念です.

中村晃規 (2009年11月24日 16:34) | コメント(0)

田上小学校〜3年生の総合的な学習の時間〜

10月27日
角間の里山メイト亀田さんと一緒に田上小学校の総合的な学習の時間をサポートしました.
いつもは5年生の「里山学習」が対象なのですが,この日は3年生.「田上の昔」を調べているということで歴史に詳しい亀田さんが呼ばれました.

偶然とは面白いもので,亀田さんに声がかかる2〜3日前に,私と亀田さんは古い写真を整理していたのでした.
何年か前にスキャナでデジタル化した古い写真があります.相談の結果,これを子ども達に見せ,地域の移り変わりを知ってもらおうとなりました.

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これは昭和21年の田上周辺の航空写真.今はもう住宅や道路になってしまった田んぼが広がっています.
全部で80枚ほどの写真を見せ,昔の風俗や景色,山の様子など子どもたちに紹介しました.

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これらの写真をどのように活用するか.私には一つアイデアがあります.
自分たちの住む町の大きな地図をつくり,それぞれの写真がどこで撮影されたか,その地図に貼ってみる.
そして今の様子を写真に撮り,それも同じ地図に貼り込む.

いかがでしょうか.地域の移り変わりが一目でわかる,面白い地図が作れそうでしょ.

中村晃規 (2009年10月27日 16:25) | コメント(0)

田上小学校 ぼくらの田んぼ〜稲刈り〜

田上小学校がキタダンで作る田んぼ「ぼくらの田んぼ」で稲刈りをおこないました.

稲刈りを教えるのは「角間の里山メイト」を中心に,田上地区で昔お米作りをしていたベテランの方達15名.
手際よく子ども達に鎌の使い方や稲のまとめ方を手ほどきしてくれました.

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みんなは泥に足をとられたり,四苦八苦しながらも自分たちが田植えした田んぼを刈り込みました.

約1時間ほどで作業は終わり,出来たはざの前で記念撮影です.

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泥だらけの時間は,稲刈りだけでなく田んぼの生き物にふれたり,

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昔の道具を使ったり,

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ベテランの技を見たり,

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いろんな体験,発見があったはずです.
こうした稲刈りの周りに雑学的に散らばっている「こと」「もの」を,子ども達は感じとってくれたでしょうか.
感じ取れるような仕掛けを,私たちは作れたでしょうか.

中村晃規 (2009年10月23日 17:07) | コメント(0)

錦丘高校 インターンシップ

8月5日
県立金沢錦丘高校の学生3名が,角間の里山自然学校にインターンシップに来ました.
彼らは今日から3日間,地域連携推進センターで仕事体験をします.そのうち1日が角間の里山自然学校の割り当てとなりました.担当は私.何かお仕事を...とも思ったのですが,せっかく里山自然学校に来たので,大学キャンパスの里山のこと,そこで行われている事業について知ってもらうことをメインに対応しました.

ということで,午前は里山自然学校の取り組みについてパワーポイントを使って説明した後,実際に里山ゾーンを歩き,里山の現状,ボランティアの活動を見てもらいました.

午後からはこの日角間の里でおこなわれていた「里山KIDS ROOM」の見学.「里山KIDS ROOM」は,金沢大学の女性研究者支援プロジェクト「キャリアデザインラボラトリー」が子育て中の研究者の子どもをあずかり,女性研究者をサポートする目的でおこなわれています.この日は水生生物を中心に,昆虫生態学が専門の都野展子准教授を講師にいきもの観察をおこなっていました.

錦丘高校の3人には,これらを体験し,その様子をブログ記事にまとめてもらいました.以下,3人の記事です.

・・・・・・・・・・・
私たちは金沢錦丘高校の2年生です。
女子2人、男子1人で金沢大学地域連携推進センターに職場体験に来ました。
1日目の今日は、金沢大学のユニークな取り組みの一つとして,角間の里山自然学校の活動について学び,体験しました。

午前中は、里山についての講義と実際に里山を散策しました。

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角間の里山ゾーンでは、担当の中村さんから,里山やそこにある竹林の現状,里山の自然(色々な木や昆虫,動物の様子)について教えていただきました。
散策している途中には、金沢の里山で見られる代表的などんぐりの木2種類(コナラ,アベマキ)の見分け方(樹皮の模様が違っている)も教わりました。
このとき偶然にも、アベマキの木で樹液をすっている小さいクワガタを見つけました。
また、保全活動の一環としてチマキザサを刈った場所をみて,その効果を解説してもらったり、葉っぱに出来たピンク色の小さな玉について,「これは虫こぶで,中に昆虫の幼虫がいるのだ」と教えていただきました.これまで「虫こぶ」というものを知らなかったので,その作られる仕組みに驚きました。
このように普段見かけない自然を近くで見ることができ、とても良い体験になりました。

雑木林,遊歩道の散策に続き、田上の公園の奥にある棚田に連れて行ってもらいました。

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中村さんのお話によると、この場所(キタダン)は,大学が用地を買収した後,30年間以上放置されていた「元」棚田だったそうです。
市民ボランティアの方達が,7年かけてゆっくりと復元し、今では田んぼが25枚,池が15個あるきれいな棚田になっています。そこには立派な石畳もあり,足下を気にせず,散策できます。実はここもまた金沢大学のキャンパスの一部だとはなかなか信じられません。


午後からは、角間の里で小学生たちが、午前中に採集したボウフラ(蚊の幼虫)を観察している様子を取材しました。
子どもたちは、「里山KIDS ROOM」というイベントに参加してしました。この行事は,大学で働いている女性研究者をサポートする目的で行われました。
子どもたちに混じって、私たちも顕微鏡を覗かせてもらいました。
小学生たちはみんな熱心に観察していて、とても楽しそうでした。
その後は、観察したボウフラをスケッチしたりみんなで協力して名前を調べたりしていました。
私たちは文系なので、実験のようなことをする機会がなく新鮮な気分を味わいました(・∀・)

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私たちは里山と聞いても、ただの山しかイメージできませんでしたが色々なお話を聞いたり、実際に行ってみることで里山がどのようなものかわかりました。
簡単に言うとトトロの世界です!!笑
今日は、大変貴重な体験をさせていただきありがとうございました★!

中村晃規 (2009年8月 5日 10:26) | コメント(0)

H21年度子ども科学財団サポートがスタート

4月18日,今年も金沢子ども科学財団の里山探検がスタートしました.
子ども科学財団のメニューは年4回,それぞれの季節にあわせた,自然の中での学習活動に毎回30〜40名の児童が参加します.

今年初めてのプログラムでは,まずキャンパス内で復元がすすむキタダンに移動です.
記念館からキタダンまで,子どもたちは「春を探そう」のビンゴカードを片手に,里山の中を30分ほどかけて歩いて行きました.
着いた先のキタダンでは,田んぼ復元グループの皆さんが,苗代づくりの真っ最中.
その様子を見学です.

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最近のお米作りでは,このような「苗代」で苗をつくることが珍しくなっています.
キタダンでのお米作りは,「昔ながらの,手作業で」がモットーです.
手間がかかり,大変なのですが,種籾から発芽させ,苗代で苗に育てるところから毎年スタートです.

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子どもたちも少しだけお手伝い.苗代にかけるビニールを抑えました.
初めてみるイネの種籾からは,新しい芽が少しだけ顔をのぞかせていました.


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その後は水辺の生き物の観察.アカガエル類のオタマジャクシ,クロサンショウウオの卵などを観察しました.

さて,午後からはタケノコ掘りです.大きな専用のトグワをもち,炭焼き小屋の回りの竹林を探します.
ですが今年は裏年.タケノコはなかなか見つかりません.日当たりのよいところ,うっそうとした竹藪の中よりも開けたところの方がみつかりやすいよ,とあどばいすしたのですが...人の話を聞かない子達はどんどん竹藪の斜面を降りていきます.
私のアドバイスを聞いたグループが日向で大きなタケノコを見つけた頃,竹藪に入っていったグループがへとへとになって帰ってきました.「タケノコ,どこにも無い!」とお怒り.人の話はちゃんと聞いてください.

その後もあちらこちらを探し回り,少ないながらも一人一本はとったのではないでしょうか.

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タケノコ掘りの後は竹林の整備.来年もタケノコが採れるよう,ノコギリで竹を伐採しました.

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伐採した竹はきちんと一カ所に積みあげ,片付けも完璧.すっかりきれいになりました.
子ども達の小さな力でも,30分ほどでずいぶんすっきりします.

この後記念館に戻り,道具の手入れ(ノコギリ,トグワなど)をし,掃除をして解散です.

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春の気持ちの良い天気の中,楽しい活動ができました.次回は夏休みに入ってから.雑木林での自然観察がメインです.

中村晃規 (2009年4月18日 11:59) | コメント(0)

金沢子ども科学財団「冬の里山探検」

2月7日

金沢子ども科学財団のプログラム「冬の里山探検」をおこないました.
毎年4回,季節ごとにおこなっている「里山探検」.この日は本年度最後の活動でした.

次のようなプログラムで活動しました.

9:30 集合,受付
10:00〜 里山散策〜クロサンショウウオの産卵観察,カブトムシの幼虫調べ,冬越しをするチョウチョ探し,動物の食い残し探し
12:00〜 昼食
13:00〜 室内実験「水と氷と雪の不思議〜結晶を観察しよう」
14:00〜 竹スキーづくり
15:30〜 後片付け,感想文,解散

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この日の活動スタートは,クロサンショウウオの卵の観察.ちょうど前日(2月6日)に今年初めての産卵を確認しました.
これまでも子ども科学財団に参加した子どもたちには,サンショウウオの卵や幼生をみせてきました.
ですが成体を捕まえてみせたことはありません.
昨日初めて産卵を確認したということは,近くに成体がいる可能性が高い.ということでサポートスタッフの渡邊君に胴長をはいて,がんばってもらいました.
...が,残念.捕まりませんでした.12〜18cmくらいと多分みんなの想像より大きい成体をみせたかったのですが...

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続いて雑木林に移動して「カブトムシの幼虫調べ」です.
2007年の春に落ち葉を集めてつくった「たい肥場・カブトムシの産卵場」でカブトムシの幼虫が育っているか,果たして何匹いるかを調査しました.
上の写真はたい肥の断面を観察しているところ.積もった葉っぱと,葉っぱが分解されて出来た「たい肥」の違いがよくわかりました.たい肥は元が葉っぱだったことがわからないくらい細かくなり,すっかり土のようになっていました.またよく見るとカブトムシの楕円形のフンが混ざっているのがわかります.

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スコップでたい肥をすくい,ブルーシートの上に出していくと...
ころころころころと幼虫が出てきました.
はじめ,みんなに何匹いそうか予想を聞くと,ほとんどの子が「20匹くらいじゃない?」との意見でした.
ところがみんなの予想を裏切り,たくさんころころと出てきて...

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全部で91匹がみつかりました!これにはみんなびっくり.数えた後には産卵場に戻しました.夏の再会が楽しみです.

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遊歩道の途中,見晴台ではエノキの木の根元でオオムラサキ,ゴマダラチョウの越冬幼虫を探しました.
ここ2年,こうした観察会でオオムラサキの幼虫は見つかっていません.
今年は何とか見つからないか,と期待したものの,前年ながらゴマダラチョウの幼虫しか見つかりませんでした.

午前中はこのほかウサギの食い痕やフン,カモシカの食い痕,ムササビの食べ残しとフンを観察しました.
雪が積もっていればこれらの動物の足跡も観察出来たはずです.

午後一番の活動は,子ども科学財団の中村先生による室内実験.特別な方法(ゆっくりと表面から凍らせた)でつくった氷をOHPの上でゆっくりと溶かすと,六角形の氷の結晶が現れてきます.
「なぜ六角形なのか」「なぜこの結晶が観察できるのか」など仕組みを解説してもらいました.

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続いては竹スキーづくり.

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ナタで削って,

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炭火であぶって,曲げて,

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マイ・竹スキーをつくって滑って楽しみました.

(子どもたちの感想文が金沢子ども科学財団のホームページにアップされました.こちらからどうぞ)

中村晃規 (2009年2月 7日 16:50) | コメント(0)

ドングリの里親事業〜続き

金沢市がおこなう「ドングリの里親事業」のサポートの続きです.
11月20日の田上小学校での「ドングリのお話」に続き,11月26日には森山町小学校,11月28日には金石町小学校で「ドングリのお話」+「苗づくり」,11月27日に田上小学校で「苗づくり」をおこないました.
苗作りの手順は
(1) 土作り
(2) ドングリの選別
(3) ポットへのドングリ植え付け
といったものです.

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市役所の職員さんから苗づくりの説明を聞き,早速土作りです.

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赤玉土と腐葉土を混ぜます.
ある程度混ざったところで水を加え,さらに混ぜます.

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どの日も寒い日で,素手での作業がつらそうでした.

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土が十分に混ざったら各自ポットに土を入れます.ノルマは一人ポット二つ.

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今回植えたのは,コナラのドングリ.市の職員さんが角間の里山で集め,選別し,さらに水につけて保存していました.すでにほとんどが根を出しています.子どもたちはポットあたり3つ,つまり6つを選び,植えていきます.このとき,出来るだけ根が出ているドングリ,しかも虫に食われていないドングリを選びました.

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ポットの土に指で穴を3つあけ,そこにドングリを埋めます.深さは指の第一関節くらい.
土をかけた上からさらに腐葉土をかけ,完成です.

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ポッドには名札を立て,これからそれぞれ自分のドングリが成長する様子を観察していきます.
ドングリは乾燥に弱いため,並べた後のポットには十分水やりをしました.

どの学校も約70名の児童が一人6個のドングリを植えました.順調にいけば3年後には,6個×70人×3校=1260本のコナラの苗木ができることになります.

ドングリのお話〜ドングリポットづくりの一連の授業で,子どもたちはずいぶんドングリや里山の雑木林に興味を持ったようです.
今回対象になったのは,里山の近くに学校がある田上小学校,町中に学校がある森山町小学校,海のすぐ近くの金石町小学校です.
立地条件の違うそれぞれの小学校で,子どもたちが何に関心をもち,どんなことを観察していくのか,またどのような疑問点,問題を発見するのか,比較していくとおもしろそうです.
今後の展開が楽しみです.

中村晃規 (2008年11月28日 11:21) | コメント(0)

ドングリの里親事業

11月20日
金沢市が金沢市学校エコプロジェクト指定校を対象におこなう事業,「ドングリの里親事業」の講師として招かれ,小学校児童を対象にお話をしました.
この事業は子どもたちが森林,里山の大切さや植物の生態などに対して理解を深め,自然環境保全意識の高揚を図ることを目的におこなうもの.
金沢市の里山を代表する樹木であるコナラなどのドングリを小学校の児童が自分たちの手で育て上げ,数年後に植樹するといった内容です.

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今回の私の役割は,子どもたちにドングリのことや里山のことなどをわかりやすく解説することです.

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全部で3校がこの事業に参加しますが,今日はそのうち田上小学校での授業.
金沢市の担当者から子どもたちに向けて事業の概要の説明があり,その後を引き継いで「とんぐりって何だろう?」「里山ってどんなところ」の二つのテーマについてお話しました.
3,4限の時間を使って,長い長いお話になりましたが,子どもたちは飽きることなく,ノリもよく聞いてくれました.途中にクイズ形式の質問を入れたり,子どもたちの意見を聞くように工夫したのが良かったようです.

さて,このドングリの里親事業.自分の手でドングリを育てることは確かに自然に親しみ,身近な自然や里山を考えるきっかけになり,悪いことではないと思います.ただ,子どもたちはこの事業の中で3年かけて苗を育てます.この育てた苗をどうするのか,ここが大事だと思います.
角間の里山自然学校でも過去にドングリの苗を小学生と協力して,大学構内に植樹したことがあります.が,その後うまく世話ができず,今ではどうなったかわからなくなってしまっています.たいへん残念です.
子どもたちが時間をかけ,丁寧に育てる苗です.ぜひ無駄にすることなく,また誰もが納得できる形で活用できるよう,計画してほしいものです.

中村晃規 (2008年11月20日 14:38) | コメント(2)

金沢子ども科学財団「秋の里山探検」

10月18日
金沢子ども科学財団の活動,「秋の里山探検」をおこないました.
暑い夏を過ぎ,涼しい風が吹くようになった里山は,もうすっかり秋の風情.
アベマキやコナラのドングリ,色とりどりの落ち葉が遊歩道に散っています.
里山の一年の中でも,過ごしやすい気候の時期になりました.こんな時は山をめいっぱい歩いて楽しむのが正解です.というわけで午前中は難しいことは考えず,とにかく里山をみっちりと歩きました.

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いつもの財団の散策ルートより,さらに奥まで探検です.
遊歩道には秋の実りがいっぱい.アケビ,ガマズミなど食べられる木の実も,クサギ,ムラサキシキブなどきれいな木の実もたくさん採集できました.特に今年はアケビが多く,この日もあっという間に10個ほどのアケビを収穫.「アケビを食べたことない人!手をあげて!」と味わったことのない子から食べさせました.

里山の奥ではシバグリ拾い.

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これまでに入ったことのないような藪の中も,クリのためなら何のその.ものともせずにかき分けていきます.
こうして午前中は秋の里山の実りをじっくり楽しみました.

さて,午後からは子ども科学財団では初めてのメニュー.
「バイオマスって何?バイオマスを知ろう,使おう,味わおう」と題し,里山の未利用バイオマス資源について学習するプログラムを,モニターアドバイザーオフィス,バイオマスタウンアドバイザーの吉村誠さんの協力でおこないました.

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まずは子どもたちに質問です.「バイオマスってなんだかわかる人いるかな〜?」
3〜4人の子から,「何となく聞いたことあるかも〜」との声がありましたが,やはりみんなよくわかっていません.ということで,バイオマスを知るゲームからスタート.

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配られたボードを使って,バイオマスとは何か,そしてその居場所を答えます.

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吉村さんから答えの発表.答え合わせがすんだ頃には,バイオマスが生き物(植物や動物,食べ物)由来の資源であること,そしてそれが存在する場所,どのように使えるか(燃料,たい肥など)について,ほぼすべての子がわかるようになりました.

そしてこの後は実際にバイオマスを体験する活動.山から切ってきた竹をチッパーで粉砕し,そのチップで作ったペレットで料理です.

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こちらがその様子.ペレットクッカー「きりんくん」を使い,人形焼きをつくりました.

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早くできないかな〜,おいしくなれよ〜と心待ちの子どもたちです.

今回の活動で,いつも探検している里山には実は「バイオマス」という資源が使われずに残っていることを体験し,知ってもらえたのではないかと思います.次世代を担う子どもたちに,このような資源,エネルギーを知ってもらうことは大変意義深いと感じています.機会があれば,第2弾,3弾とつなげていきたいですね.

中村晃規 (2008年10月18日 15:22) | コメント(0)

田上こども公民館 秋の里山ウォーク

10月12日
田上公民館の活動「こども公民館 秋の里山ウォーク」をおこないました.
今年の田上公民館の子ども向け行事は,夏休みにおこなった「浅野川で遊ぼう」に引き続き2回目です.
今回は涼しくなって気持ちよく散策できるようになった秋の里山を歩き,その恵みを体験しました.

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角間の里で山歩きの注意,今の見所など簡単に説明した後で里山へ.

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奥の方までゆっくりと散策しました.
一緒に歩いた地域の方の中に山のことをよく知るアケビ取り名人がいたこともあり,秋の里山の実りをたくさんとることができました.

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収穫したのは,アケビ,ドングリ(アベマキ,コナラ),ガマズミ,ヤマノイモのムカゴ,サンショ,シバグリなどなど.

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子どもたちから収穫物を紹介してもらいました.

角間の里に帰ってくると,なんとめった汁ができていました.めった汁を食べるために竹でお箸づくり.

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大学生の兄さんも小刀で箸づくりです.

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できあがった箸でお昼をいただきました.
次回の子ども公民館は冬.かんじきで雪の里山を歩きます.

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中村晃規 (2008年10月12日 16:23) | コメント(0)

広坂子ども科学スタジオ〜「角間の里」春の自然観察会〜

5月31日

広坂子ども科学スタジオの本年度プログラムがスタートしました.
広坂子ども科学スタジオとは,幼稚園の年長〜小学校2年生までの子どもたちに,サイエンスにふれてもらうため昨年度からスタートしました.つまりは,金沢子ども科学財団の年少者向けバージョンですね.
昨年度は科学スタジオのサポートを夏と秋の2回おこないましたが,今年は3回(春,夏,冬)に増える予定.その第一回がこの日おこなわれました.

できるだけ多くの子どもたちに角間の自然に触れてもらおうということで,午前の部と午後の部の2回にわけ,合計80人の親子が里山を散策.
ところが当日はあいにくの雨.ちょっと残念でしたが,雨の時は雨の時で,晴れた日とは違った発見があるはずです.室内での活動に切り替えず,傘をさして里山をゆっくりとあるいてもらいました.
そして前回の子ども科学財団に引き続き,今回も里山ビンゴカードを活用.「もうすぐ夏がくるよ編」と題したカードを配り,それを目当てに観察.

ちいさな子どもたちは大人が考えているよりもずっとずっと雨の散歩が大好きです.大きなカタツムリを見つけたり,ナメクジ,ミミズを見つけたり,葉っぱの裏で雨宿りをするチョウチョを見つけたり,晴れた日と同じ,子どもによってはそれ以上に自然を満喫したようです.

今年は「雨が降っても外に出ようよ」をスローガンにいきたいと思います.

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中村晃規 (2008年5月31日 17:21) | コメント(0)

杜の里小学校 遠足〜里山回廊を抜けて卯辰山へ〜

5月2日
大型連休の谷間のこの日,杜の里小学校5年生の子どもたちが遠足にやってきました.
毎年のことですが,金沢大学角間キャンパスに一番近い小学校,田上小学校と杜の里小学校の5年生が,総合的な学習の時間に「里山学習」にとりくみます.
今日はそのプレ行事としての遠足.
先日,杜の里小学校の先生から,「遠足で里山を訪れたい」と相談を受けたとき,「せっかくなら」と里山回廊を歩くことを提案したのです. (里山回廊について過去の記事はこちら)

これには,(1) 手入れの行き届いていない里山を体感して欲しいことと,(2) 数年前に設定されたが,ほとんど使われていない「里山回廊(金沢大学〜卯辰山〜夕日寺健民自然園を結ぶ)」を積極的に利用してやろうというもくろみがありました.

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果たして子どもたちは「ジャングルの探検みたいだ」とはしゃいでいましたが,実際は何故か回廊は草刈りがされており,かなり歩きやすい状態.私が想像していた「やぶこぎ」とは状況はまったく違っていました.

それでも「公園の林ではない,うっそうとした森」を体験してもらうことはできたはずです.
これからの学習で,昔の里山,今の里山,そしてその問題を学んでもらえたらと思います.

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中村晃規 (2008年5月 2日 15:27) | コメント(0)

今年最初の「金沢子ども科学財団 里山探検」

4月19日

本年度も金沢子ども科学財団のプログラム「里山探検」がスタートしました.
金沢子ども科学財団とは,角間の里山自然学校が始まったころからのおつき合いです.毎年4回,季節ごとに小学校3年〜中学生対象の里山体験・学習プログラムを一緒におこなっています.

今年初めてのプログラムは次のようでした.

9:30 集合,受付,室内で挨拶
10:00〜 里山散策〜里山ビンゴカードを使った自然探検
12:00〜 昼食
13:00〜 室内アクティビティ プロジェクトワイルドプログラム「硬貨や切手の野生生物」
14:00〜 竹林の整備とタケノコ掘り
15:30〜 後片付け,感想文,解散

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↑午前の里山散策の様子です.子どもたちが手に持っているのが「里山ビンゴカード」.今回は「里山バードウォッチング」,「里山の虫むしさがし」,「里山の花さがし」,「里山の春をさがそう!」の4種類のうち,好きな物を一つ選んで里山を歩きながら探しました.ちなみに一番人気は「里山の春をさがそう!」でした.

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↑こんなカードです.子どもたちには丸いシールをもち,項目を見つけたら貼りつけていきます.

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↑使った後の「バードウォッチングカード」.全部の項目にちゃんとシールが貼られています.

「同じ項目に何回貼ってもいい」ことにしたため,

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こんなになったり(この子は何度もシジュウカラの声を聞いたのですね),

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こんなになって元の絵がわからなくなったりしてます.
ビンゴを取り入れるとき,シールを貼るのを1回のみにするか,何回でもOKにするか,ちょっと悩みましたが,どうやら何度でもOKが正解のようです.こうすることで子どもたちは何度でも見つけてやろう,いくつも探してやろうとチャレンジします.結果,散策中に手持ちぶさたになったり,集中力が切れる子が少なくなりました.
ほとんどの子が観察に飽きることなく,目当てを持って歩けたようです.

散策を終えて帰る途中には,昨年の春につくった「落ち葉の堆肥・カブトムシの産卵場所」の様子をみてみました.「去年の春にどしゃ降りの中落ち葉を運んで集めたよね.カブトムシいるかな?」と堆肥ボックスの中の土を掘り返すと...いました!!ころころに大きくなったカブトムシの幼虫.子どもたちからは大歓声です.

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このボックスの中に何個体いるのか,この日は数えられませんでしたが,近いうちに里山メイトのおじさん,子どもたちと数えたいと思います.

午後のスタートは,プロジェクトワイルドプログラム「硬貨や切手の野生生物」
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子どもたち5人ずつ6グループと付き添いのお母さんグループ,そしてサポートの学生グループの合計8組.
先日の エデュケーター養成講座で覚えたプログラムを試しにやってみたのですがこれもまた好評.特にお母さんグループが楽しんでくれました.

後の時間は竹林の整備とタケノコ掘り.子どもたちにはモウソウ竹の林が広がり,里山の雑木林が枯れていること,モウソウ竹の林自体も使われなくなって荒れていることをお話ししてから竹林へ.
今年は表年ですが,まだまだ出始め.数も少なく,目をこらして探さないとタケノコは見つかりません.

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それでも一人一本は見つけ,掘り出しました.良いお土産になったようです.

最後はアンケート答え,感想文を書いて解散です.
(子どもたちの感想文が金沢子ども科学財団のホームページにアップされました.こちらからどうぞ)

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何はともあれ今年の第一回の里山探検が終わりました.次は夏休み.2日間ぶっ続けのプログラムです.

中村晃規 (2008年4月19日 16:01) | コメント(0)

親子で楽しむバイオマス「親子探検・発見・バイオマス」

12月22日,23日,親子を対象にしたバイオマスを知るためのイベント「親子探検・発見・バイオマス in 角間の里」がおこなわれました.
最近注目され,メディアでもよく見かけるようになった「バイオマス」.聞いたことはあるけど何なのかもう一つピンとこない「バイオマス」を親子一緒に楽しみながら知ってもらおう,体験してもらおうというのがこのイベントの主旨です.

主催は「北陸バイオマス発見活用協議会」.自然学校はこの活動をバックアップし,協力しました.

実際のリーダーは金沢大学の学生グループ「Kanazawa University Biomass Team(K.U.B.T.)」のメンバー.

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プログラムの内容も,彼らが頭をひねって考えました.

プログラムは
(1) 「バイオマス」を知るためのクイズ形式でのセミナー
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クリスマス間近ということで,トナカイさんも登場しました.

(2) 里山のバイオマスを取りにいこう〜みんなで竹きり
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里山にはびこるモウソウチク.やっかいなモウソウチクも,うまく使えば資源になります.
参加者には里山にはえるモウソウチクを実際に伐採し,チップ化して最後にペレットにするところまで体験してもらいました.
写真はこれから林にいこうとヘルメットをかぶってやる気満々のこどもたち.ホントはこのあと高速竹粉砕機でのチップ化も体験したのですが,機会を動かすオペレーターを私がやったので写真はありません.

当初の予定では木質ペレットをつくるペレタイザーも持ち込む予定でしたが,都合によりこれは割愛.竹チップと用意してあったペレットを交換することでよしとしました.

さて,最後にペレットを実際に燃やして燃料として使えることを体験してもらいました.一つはペレットストーブ,もう一つはペレットクッカーでのホットケーキ(人形焼きか?)づくり.

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こうして子どもたちは,バイオマス燃料について,材料の調達→原料への加工→ペレットの製造→燃料としての利用まで一連の流れを体験したわけです.

今回の主役は竹を使ったペレット.学生たちは,この竹ペレットの燃料特性も発表していました.その概要は,(1) 一本約25kgの竹から約13kgのペレットができる,(2) 約13kgのペレットから(実験条件下で)約54000キロカロリーの熱が発生,(3) これは灯油6リットルに相当する
とのこと.灯油は今1リットル100円程度ですから,竹1本は600円分の灯油と同じ価値があるということです.ペレット1kgに換算すると,46円くらいですね.竹ペレットが46円/kgより安いなら,灯油を使うよりもお得!になります.

ところが実験的に作った竹ペレットは,1000 円/kg のコストがかかっています.現在手に入る木質ペレット(竹ペレットとほぼ同じ熱量)は40〜50円/kgですから,これなら何とかなるのですが,今回の竹ペレットは話になりません.
「里山の竹をバイオマスエネルギーに」という夢が叶うのは,まだまだ先に事のように思えます.

何はともあれ参加者は企画を楽しんだようでした.

最後にはサンタさんも登場.

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バイオマスプラスチックで作った昆虫フィギュアをもらって帰って行きました.

中村晃規 (2007年12月23日 16:09) | コメント(0)

中能登町立久江小学校〜遠足,自然調べ〜

5月10日に 能登半島里山里海自然学校を訪問 した中能登町立久江小学校 の遠足に今年も招かれました.
久江小学校の皆さんの遠足に参加したのは今年で3年目.毎年小学校から山の上まで林道を通って約1時間半ほど歩きます.
これまでは地域の方数名が同行し,子どもたちをサポートしていましたが,今年は行事を拡大.小学校の遠足+地域の方たちの遠足という形になりました.

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集まった地域の方は20名くらい.子どもたちと一緒に山道を歩きました.
歩きながら皆さんは昔この山で遊んだこと(アケビやキノコ,山菜を採ったこと,山の木や竹を使って遊び道具を作ったことなど)を子どもたちに話し,とても楽しそうでした.

目的地は卒業生のかんたくんのお宅.もともと集落のあった場所なのですが,今はかんたくんの家族だけが住んでいます.
さてここでは子どもたちが参加者の皆さんにお食事を用意しました.
石を並べてカマドをつくり,火をおこし,カレーライスを作りました.昨年も自分たちで同じように豚汁を作りましたが,その時はなかなか火が薪につかず,苦労をしました.しかし今年はさすが2回目.紙→小さな木ぎれ→中くらいの木ぎれ→薪と積み上げてから火をつける事も覚えており,すぐにたき火をつくることができました.
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昼食後は網を持って田んぼ近くの湿地へ.水の生き物を調べ,学校に戻りました.

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3年続けて参加しましたが,毎年少しずつみんなが成長していることがわかります.はじめはもたもたとしていた自然調べも,普段の授業でも取り組んでいるためか手際が良く,図鑑の使い方も上手になっていました.
これからも身近な自然を調べ,自然に親しむ活動を続けていって欲しいと思います.

中村晃規 (2007年10月16日 14:40) | コメント(0)

里山学習〜杜の里小学校 総合的な学習の時間〜

杜の里小学校の5年生が,総合的な学習の時間に里山を訪問しました.
本来なら夏休み前に一回里山を歩き,テーマを決め,そして9月にもう一度里山に入る予定でしたが,前回は雨のため中止.
ですので杜の里小学校にとって,今回が初めての里山探検でした.

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「自分で選んだテーマに沿って,里山を調べてきなさい」と夏休みの宿題が出ていたため,一部の子どもは夏休みに里山に入っていました.夏休み中,自然学校(角間の里)に4回も訪ねてきて,いろんな質問をしていった熱心なグループもありました.

ところで杜の里小学校の子どもたちは次のようなグループに分かれて里山学習をすすめていきます.

(1)ごみ,(2)空気,(3)森林,(4)木の実,(5)竹,(6)虫,(7)鳥,(8)ほ乳類,(9)花,(10)野草.

各グループは質問を準備しており,サポートのメイトさんは質問攻めにあっていました.

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専門的で難しい質問もあり,私もタジタジ.「わからないからインターネットとかでも調べてみて」としか答えられないことも...もっと勉強しなきゃ...と思わされたり.

花のグループは植物採集後,角間の里で押し葉標本を作っていました.

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中村晃規 (2007年9月12日 13:46) | コメント(0)

中能登町立久江小学校〜里海体験〜

中能登町立久江小学校の子どもたちが能登半島里山自然学校を訪問しました.
久江小学校の児童は,普段から学校の周りの身近な自然調べをおこなっています.その流れから,今年の春の遠足では,ちょっと目先を変え,海の生き物を調べてみようとなりました.もちろんせっかくできた能登半島里山里海自然学校を利用してみたいという気持ちもあったようです.

さて,久江小学校は中能登町でも山側に位置し,周りを山に囲まれています.水辺の生き物について,子どもたちは川やため池で調査をしたことはありますが,海で調べるのは初めての経験です.
風が強く吹き,寒い中でしたが子どもたちは網を使ったり,箱めがねをのぞいたり,夢中で磯の生き物観察をしていました.

子どもたちが来た時間帯はあいにく満潮だったので観察にはちょっと不向き.ですがカニやヤドカリ,ハゼ,エビ,海草,ウニ,クラゲなどを採集できました.
最後は里山里海メイトのSさんからアオイガイの貝殻のおみやげもあり,大満足な様子でした.

これをきっかけに,久江小学校と里山里海自然学校,ひいては小泊周辺の子どもたちとの交流がスタートすれば良いなと思います.

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中村晃規 (2007年5月10日 14:13) | コメント(0)

金沢子ども科学財団「春の里山探検」

4月22日,金沢子ども科学財団との連携企画,「春の里山探検」をおこないました.
数年前から毎年やっているこの行事.いつも楽しみにしている子どもも多く,今回の参加者もその半分が今までに「角間の里山」での活動に参加したことがある子でした.

この活動は年四回,「春の里山探検」,「夏の里山探検」,「秋の里山探検」,「冬の里山探検」と続き,子どもたちは里山の四季の移り変わりを楽しんでいます.
今年は四回の活動にさらにつながりを持たせるため,新しい試みをスタートさせました.
それは「カブトムシの産卵場をつくろう!」です.

この日集まった子どもたちは35名.彼らの力を借り,雑木林で落ち葉を集め,堆肥づくりを始めました.講師は輪島で有機農業に取り組んでいる合間さん.朝早く輪島を出発し,ご自身が作った堆肥を乗せた軽トラで金沢まで来てくれました.

子どもたちが集めた落ち葉は,堆肥づくり用の枠に入れます.このとき,落ち葉→できあがった堆肥→米ぬか→落ち葉・・・と何層にも重ねていきます.合間さんが持ってきてくれた堆肥には微生物がたくさん入っていて,これが新しい落ち葉を分解して堆肥にしてくれます.米ぬかは微生物を活性化させるための「エサ」です.

急な土砂降りの中,ずぶ濡れになりながら作業を続けました.低学年の子も,高学年の子も,土を運んだり,落ち葉をかき集めたりといつもよりがんばってくれました.

うまく堆肥化がすすみ,カブトムシが産卵してくれると良いのですが...その結果は「秋の里山探検」の時にわかります.みんなに配れるほど,たくさん幼虫が育ってくれればよいなぁ...

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中村晃規 (2007年4月22日 11:53) | コメント(0)

田上小学校「ぼくらの田んぼ」〜稲刈り〜

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里山自然学校と角間の里山メイトがこの春から支援してきた,「田上小学校ぼくらの田んぼ」活動が稲刈りをしました.
この学習支援活動は,キタダンで棚田の復元を目指す「角間の里山メイト田んぼグループ」の発案で昨年から始まり,二年目になります.今年もメイトのみなさんの尽力により,良い収穫が出来ました.ありがとうございます.

ほとんどの子どもが,田植えも,稲刈りも初めての体験でした.数年前までは田上地区にも水田が拡がり,子ども達は普通に田んぼで遊んでいたと聞いています.昨年の5年生に「田んぼに入ったこと,田んぼの土を触ったことがありますか?」と質問したところ,「はい」と答えたのは,約100名中,数人だけでした.小さい頃は友達と田んぼで遊び,ザリガニやメダカをとった経験のある私にとって,この結果は驚きであり,なんだか寂しい気持ちになりました.

今年の子ども達は,田植え〜稲刈りを経て,どのような感想をもったのでしょうか?一度ゆっくりと聞いてみたいと思います.
ここでは,今日おこなわれた稲刈りの様子を画像でお届けします.

tagami-01.jpg稲刈りの前に里山メイトから「お米について」話を聞く子ども達.お米を作る苦労,稲の刈り方,まとめ方,はざがけは何のためにするのか,解説してもらいました.






tagami-02.jpg田んぼに入るのは田植え以来.始めは,すこしちゅうちょ気味の子ども達でした.







tagami-03.jpgが,一度田んぼに入り,稲刈りを始めるとどろんこになるのも関係なし.先を争って刈り取っていました.







tagami-04.jpg刈り取った稲をわらで結ぶやり方を教わっているところ.うまい人は,くるくるっと稲全体をまわして,上手に結びます.私はこれが苦手...











tagami-05.jpgメイトさんが作ってくれた「はざ」に稲束をかけているところ.高いところは,「くらかけ」に登って掛けました.







tagami-06.jpg小さな田んぼですが,いろんな生き物が見つかりました.









tagami-07.jpg最後にもう一度メイトさんの説明を聞き終了.午後からは里山に入り,動植物しらべや里山の生活しらべをしましたがこれはまた別のお話.次回紹介します.

中村晃規 (2005年9月27日 18:37) | コメント(0)

小学生の質問

中能登町の久江小学校から届いた手紙への返事を今日やっと投函することができました.
農業環境工学関連学会のシンポジウム,京都女子大学への出張などが重なり,なかなか仕上げることができず,返信が遅れ,大変もうしわけなく思っています.
さて,せっかくですので,彼らの質問とそれに対する自然学校の回答をここに掲載しようと思います.
角間の里山に来た小学生がどんな疑問をもったのか,学習支援活動の参考資料となれば幸いです.
少し長くなりますがお付き合いください.質問してくれたのは,5年生と6年生の児童です.

〜里山の自然に関する質問〜

問い:「森や林にある木は,一番高くて何メートルありますか.また,その一番高いのは何という木ですか」

答え:「難しい質問です.これまで里山の木の高さは,ちゃんと調べていません.私が知っている中で一番高いのは,建物の裏にある杉の木で,高さは約40mです.山の中にあるタワーを覚えていますか?あのタワーの高さは,約20mですが,周りのコナラやアベマキは,それよりも高いです.大体25mくらいかな.これから調査をしていけば,もっと高い木もみつかるかもしれません」


問い:「山には一本しかない木や,めずらしい木はありますか」

答え:「手元に資料がないので正確に答えられません.10月5日に会う時までに調べておきますね.木ではなく,角間の里山の草花には,めずらしい植物がたくさんあります.林の中には,シュンランやキンラン,ギンランなどランの仲間,田んぼの周りには,オオニガナ,シロバナカモメヅル,イチョウウキゴケなど.昆虫でもシャープゲンゴロウモドキというめずらしいゲンゴロウがいます.これらの中には,「絶滅危惧(きぐ)種」も含まれています.どの種類も,昔は普通にあった植物なのですが,田んぼをつくらなくなったり,里山の手入れをしなくなったり,里山が開発(住宅地,道路など)されたりして,今では貴重になってしまいました.みなさんの学校の周りの山はどうでしょうか?昔ながらの自然が残っているなら,調査すればこういった貴重な植物が見つかるはずです」


問い:「コルクに使った木の名前はなんですか」

答え:「アベマキといいます.角間の里山では,このアベマキとコナラがとても多いです.どちらもドングリをつける木で,アベマキは丸くて大きいドングリを,コナラは細長くてアベマキより少し小さなドングリをつけます.アベマキのドングリは,みなさんがよく知っているクヌギのドングリにそっくりです.近くの小学校の子ども達は,ドングリを使ってクッキーを作ったことがあります.韓国では,ドングリでコンニャクをつくるそうですよ.みなさんも挑戦してみてはどうですか?」


問い:「コルクを作るあの木の,皮以外の木の幹などはコルクにならないのですか」

答え:「コルクを作る木は,アベマキといいます.皮以外は堅くて,コルクにはなりません.その代わり,木をきって,マキにしたり,炭の材料として使っていたようです」


〜五十周年記念館「角間の里」に関する質問〜

問い:「なぜ、あそこにあの建物を建てたのですか」

答え:「いい質問ですね。この建物は大学ができて創立五十周年を記念する会館として建設されました。最初は鉄筋コンクリートを考えていたのですが、緑の木々に囲まれた場所でしたので、思い切って古い民家を持ってきて建てることにしたのです。旧・白峰村からの協力もあり、すぐ見つかりました。築280年の養蚕農家です。周囲の緑によくあう素敵な建物になりました」


問い:「あの300年の木の家のつくりは、昔の作りなのですか?クギや鉄などは使っていないのですか?」

答え:「もともとこの家は鉄などが貴重で手に入らなかった江戸時代の中期に作られましたので,クギなど使って造られた家ではありません。しかし、立て直した今の家は建物が地震が来ても大丈夫なように補強材として鉄を入れてあります」


問い:「いろりは昔のままなのですか」

答え:「旧・白峰村にあった時のいろりをそのまま使っています.せっかくのいろりなのですが,防災上の問題から,今は火をたいたり,炭を使ったりはできません.残念ですね」


〜展示物についての質問〜

問い:「展示してあった昔の道具は何度も手入れをして大切にしていたのですか」

答え:「皆さんが見たのは,30〜50年くらい前の農作業の道具です.なかには,明治時代の道具もあります.ほとんどの道具は,もう使われず,物置や蔵で眠っていたものです.たまに出して虫干しや手入れをしたかもしれませんが,ほとんど何もしていなかったと思います.今回,金沢大学に寄付していただいた時には,よごれをおとしたり,直したりしました.どの道具もまだ使えますよ」


〜畑についての質問〜

問い:「野菜を作っていたけど、どうするのですか」

答え:「野菜というよりキビ、アワなどの穀類が主です。このほか棚田ではモチ米も作っています。10月1日に収穫します。そして、日程はまだ決まっていませんが、11月か12月ごろに収穫祭を行い、もちつきをしてみんなで食べようと計画しています。もし来ることが可能ならば招待します。金沢の子どもたちも大勢きますよ」

中村晃規 (2005年9月20日 10:56) | コメント(2)