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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

2008年5月

広坂子ども科学スタジオ〜「角間の里」春の自然観察会〜

5月31日

広坂子ども科学スタジオの本年度プログラムがスタートしました.
広坂子ども科学スタジオとは,幼稚園の年長〜小学校2年生までの子どもたちに,サイエンスにふれてもらうため昨年度からスタートしました.つまりは,金沢子ども科学財団の年少者向けバージョンですね.
昨年度は科学スタジオのサポートを夏と秋の2回おこないましたが,今年は3回(春,夏,冬)に増える予定.その第一回がこの日おこなわれました.

できるだけ多くの子どもたちに角間の自然に触れてもらおうということで,午前の部と午後の部の2回にわけ,合計80人の親子が里山を散策.
ところが当日はあいにくの雨.ちょっと残念でしたが,雨の時は雨の時で,晴れた日とは違った発見があるはずです.室内での活動に切り替えず,傘をさして里山をゆっくりとあるいてもらいました.
そして前回の子ども科学財団に引き続き,今回も里山ビンゴカードを活用.「もうすぐ夏がくるよ編」と題したカードを配り,それを目当てに観察.

ちいさな子どもたちは大人が考えているよりもずっとずっと雨の散歩が大好きです.大きなカタツムリを見つけたり,ナメクジ,ミミズを見つけたり,葉っぱの裏で雨宿りをするチョウチョを見つけたり,晴れた日と同じ,子どもによってはそれ以上に自然を満喫したようです.

今年は「雨が降っても外に出ようよ」をスローガンにいきたいと思います.

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中村晃規 (2008年5月31日 17:21) | コメント(0)

モリアオガエルの産卵はじまる

角間の里山で今年もモリアオガエルの産卵がはじまっています.
キタダンでは今月10日に今年初めての卵塊が1個確認されました.

一方,「角間の里」の脇の池では,9日おくれた5/19に今年初の卵塊が1個確認されました.
角間の里の池では,この後5/23に3個,5/27に26個とどんどん増えています.
5/27に大幅に増えたのは,5/24, 25の雨が強く影響していると思われます.
これまでの観察では,雨の直後にいつも産卵数が増えています.雨の湿り気が産卵には必要なようです.

泡の中で孵化したオタマジャクシにも雨は必要です.オタマジャクシは泡の中で雨を待ち,雨で溶けて流れる泡と一緒に下の水面に落下します.その後,水中の藻類や動物の死骸などを食べ,1月ほどかけて成長します.

これから6月下旬までの間,角間の里山では,モリアオガエルの産卵と卵塊を観察できます.

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写真上:田んぼの畦に産卵された卵塊.
写真下:ハンノキに産まれた卵塊.表面は乾いて紙のようになり,ふ化までの間,卵を守る.

中村晃規 (2008年5月27日 15:47) | コメント(0)

イラストきせつだより

イラストきせつだよりが更新されています.

「角間の里」の掲示板では週に一回くらいのペースで,新しいイラストきせつだよりが掲示されます.
同じペースでホームページも更新されていますので,興味のある方はこまめにチェックしてください.

最新版はこちら↓

ニセアカシアの花が香っています

同じブログでバックナンバーも閲覧できます.

中村晃規 (2008年5月20日 15:51) | コメント(0)

里山里海リーダー養成講座がスタート

5月17日
大学生を対象にした自然体験活動リーダー養成講座がスタートしました.

昨年からはじまったこの養成講座.今年は金沢大学の1年生7名と台湾からの留学生1名,合計8名が受講します.
4月初めから学内にビラを配り,自然系のサークルに直接お話し,説明会をしたり.なんとか集まったメンバーです.気持ちの行き届いた指導をするにはちょうど良い人数です.

この日のメニュー,午前中は角間の里山ゾーンの散策です.新入生のみんなは,里山ゾーンに入るのはこの日が初めて.私と県立桜ヶ丘高校教諭の柳生先生の二人が案内人です.

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今の季節に里山で見られる植物について柳生先生から解説を受け,里山ゾーンでのボランティアの取り組み,角間の里山とはどんなところか,いま里山で何がおこっているのかなどについて,私がお話ししました.

午後からは室内で日本赤十字の救急救命法の講習を受け,心肺蘇生法,AEDの使い方,三角巾を使った応急処置法,傷病者の搬送方法などを4時間かけてみっちりと学びました.

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副子と三角巾を使って骨折した足を固定しています.

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毛布で人を搬送する方法.

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心肺蘇生法を教えてもらっているところ.ちなみにこの人形は名前がついてます.「ジェニー」だったかな?軌道の確保,心臓マッサージなど正しく動かすといろんな部分が「カチッ」と気持ちよく鳴ります.

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AEDの操作中.初めての人は,AEDの案内音声がとてもでかいのにびっくりします.AEDはここ角間の里にも設置してあります.あまり使いたくありませんが,いつでも使えるように準備してあります.

この日はこれで終わり.来週24日には「自然体験活動の指導方法」「実施プログラム作成のノウハウ」など体験活動のマネージメント法について学びます.さらに6月14日,15日は能登での合宿.能登半島の里山や里海を実際に目で見て,体で感じ,里山と里海についての講義を受け,その知識を深めてもらいます.

講座の修了後には金沢大学角間の里山自然学校から「里山里海リーダー」として認定されるとともに,CONE(自然体験活動推進協議会)の自然体験活動リーダーとして登録されます.

中村晃規 (2008年5月17日 15:17) | コメント(0)

タケノコ〜表年〜

5月7日

角間の里山メイト 竹林保全グループ「竹ん子くらぶ」が管理をしている竹林に入りました.
これは明日(5月8日)に附属特別支援校の中等部の生徒がタケノコを掘るため,下見です.

今年は表年.竹ん子くらぶの皆さんがきれいに手入れした竹林でも,これでもかこれでもかとタケノコが出ています.

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写真の中,黒く見えるのがすべてタケノコです.伐っても伐ってもこれだけたくさん出るのでは追いつきません.もちろんこの場所は,これから親竹になるタケノコを残し,他のタケノコはすべて切り倒します.

中村晃規 (2008年5月 7日 17:48) | コメント(2)

杜の里小学校 遠足〜里山回廊を抜けて卯辰山へ〜

5月2日
大型連休の谷間のこの日,杜の里小学校5年生の子どもたちが遠足にやってきました.
毎年のことですが,金沢大学角間キャンパスに一番近い小学校,田上小学校と杜の里小学校の5年生が,総合的な学習の時間に「里山学習」にとりくみます.
今日はそのプレ行事としての遠足.
先日,杜の里小学校の先生から,「遠足で里山を訪れたい」と相談を受けたとき,「せっかくなら」と里山回廊を歩くことを提案したのです. (里山回廊について過去の記事はこちら)

これには,(1) 手入れの行き届いていない里山を体感して欲しいことと,(2) 数年前に設定されたが,ほとんど使われていない「里山回廊(金沢大学〜卯辰山〜夕日寺健民自然園を結ぶ)」を積極的に利用してやろうというもくろみがありました.

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果たして子どもたちは「ジャングルの探検みたいだ」とはしゃいでいましたが,実際は何故か回廊は草刈りがされており,かなり歩きやすい状態.私が想像していた「やぶこぎ」とは状況はまったく違っていました.

それでも「公園の林ではない,うっそうとした森」を体験してもらうことはできたはずです.
これからの学習で,昔の里山,今の里山,そしてその問題を学んでもらえたらと思います.

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中村晃規 (2008年5月 2日 15:27) | コメント(0)