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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

2008年2月

雪のあとの晴れ間 ささやかな保全活動

里山に雪がどっしりとつもりました.
炭焼き小屋を倒した雪ですが,雪がつもった中でこそ目立つものもあるわけで.それは動物の足跡であったり,またこんなものであったり.

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わかるでしょうか.雑木に巻き付き樹上まで伸びているツルです.
木々が葉を落とし,草も枯れ,笹が雪に抑えられているからこそ目立っています.

上を見上げるとこんな状態.

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他の季節よりも目立っている今がチャンスと,晴れ間を見つけてツルを切って雑木林の中を歩きました.
30分ほどナタをふるい,20×20mほどの範囲の中のツルをほとんど切ることができました.こんな作業でも少しは助けになるでしょう.また時間をみつけ,続けていきます.

中村晃規 (2008年2月21日 18:41) | コメント(0)

炭焼き小屋が倒れました

先週から今週にかけて,金沢ではしんしんと雪が降り積もりました.
深深と...

気になっていた炭焼き小屋.竹で作った炭焼き小屋の無事が知りたくかんじきを履いて裏山へ.

IMG_1181-01.jpg

やはりこの雪の重みには耐えられなかったようです.つぶれていました.

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作りかけの窯自体は無傷.よかったよかった.ちょうど春に杉材を使って立て替えようと話していたところ.
今度は雪に負けない小屋を作ります.

3月に入ったら早速小屋の材料の準備や作業スペースの確保などの活動をスタートさせます.窯全体の5月完成を目指しています.一緒に作りたい方募集中です!よろしくお願いします.

中村晃規 (2008年2月19日 17:02) | コメント(1)

クロサンショウウオ産卵

珠洲からのクロサンショウウオ産卵の便り を読んで以来,金沢での産卵はいつだろうかと毎日のように記念館脇の池をのぞき込んで来ました.
というのも, 昨年のブログ を見るとクロサンショウウオは1月25日に産卵確認されているため.昨年同様に暖冬の今年も,産卵が早くなる可能性が高いからです.

そして本日(2月4日),産卵を確認しました.

IMG_1142-2-01.jpg

写真左上と右下の隅の2カ所に卵のうがあるのがわかるでしょうか.
私がみつけた時は,まさに生みたてといった感じで,卵のうの周りに3〜4個体のクロサンショウウオがまだ集まっていました.

数えてみるとそれぞれ卵のうは6個,つまり3対ずつあるようです.
メス1個体が1対の卵のうを産みますので,少なくともメス6個体がやってきたということになります.

さてこのクロサンショウウオは,環境省が平成18年に発表したレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)で準絶滅危惧種に指定されました.
石川県の近県のレッドデーターブックを調べると,岐阜県では絶滅危惧II類,福井県では要注目種にカテゴライズされています.

石川県のレッドデーターには本種の記載はありませんが,金沢市近郊での生息状況について,「1960年代に産卵が確認されていた池15カ所を2001年に再調査したところ,このうち2つの池だけで産卵が再度確認できた」という報告があります.現在の角間キャンパスでも産卵場所は限られ,毎年産卵があるのは2カ所だけです.

昨年はキタダンの小さな水たまりで産卵がありましたが,残念ながら水が枯れてしまいました.しかしながら,このことはキタダン周辺に成体が生息し,適当な水辺があれば産卵場所になる可能性が高いことを示しています.時間を見つけキタダンへ足を運び,探してみようと考えています.

中村晃規 (2008年2月 4日 13:32) | コメント(0)