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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

2007年12月

親子で楽しむバイオマス「親子探検・発見・バイオマス」

12月22日,23日,親子を対象にしたバイオマスを知るためのイベント「親子探検・発見・バイオマス in 角間の里」がおこなわれました.
最近注目され,メディアでもよく見かけるようになった「バイオマス」.聞いたことはあるけど何なのかもう一つピンとこない「バイオマス」を親子一緒に楽しみながら知ってもらおう,体験してもらおうというのがこのイベントの主旨です.

主催は「北陸バイオマス発見活用協議会」.自然学校はこの活動をバックアップし,協力しました.

実際のリーダーは金沢大学の学生グループ「Kanazawa University Biomass Team(K.U.B.T.)」のメンバー.

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プログラムの内容も,彼らが頭をひねって考えました.

プログラムは
(1) 「バイオマス」を知るためのクイズ形式でのセミナー
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クリスマス間近ということで,トナカイさんも登場しました.

(2) 里山のバイオマスを取りにいこう〜みんなで竹きり
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里山にはびこるモウソウチク.やっかいなモウソウチクも,うまく使えば資源になります.
参加者には里山にはえるモウソウチクを実際に伐採し,チップ化して最後にペレットにするところまで体験してもらいました.
写真はこれから林にいこうとヘルメットをかぶってやる気満々のこどもたち.ホントはこのあと高速竹粉砕機でのチップ化も体験したのですが,機会を動かすオペレーターを私がやったので写真はありません.

当初の予定では木質ペレットをつくるペレタイザーも持ち込む予定でしたが,都合によりこれは割愛.竹チップと用意してあったペレットを交換することでよしとしました.

さて,最後にペレットを実際に燃やして燃料として使えることを体験してもらいました.一つはペレットストーブ,もう一つはペレットクッカーでのホットケーキ(人形焼きか?)づくり.

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こうして子どもたちは,バイオマス燃料について,材料の調達→原料への加工→ペレットの製造→燃料としての利用まで一連の流れを体験したわけです.

今回の主役は竹を使ったペレット.学生たちは,この竹ペレットの燃料特性も発表していました.その概要は,(1) 一本約25kgの竹から約13kgのペレットができる,(2) 約13kgのペレットから(実験条件下で)約54000キロカロリーの熱が発生,(3) これは灯油6リットルに相当する
とのこと.灯油は今1リットル100円程度ですから,竹1本は600円分の灯油と同じ価値があるということです.ペレット1kgに換算すると,46円くらいですね.竹ペレットが46円/kgより安いなら,灯油を使うよりもお得!になります.

ところが実験的に作った竹ペレットは,1000 円/kg のコストがかかっています.現在手に入る木質ペレット(竹ペレットとほぼ同じ熱量)は40〜50円/kgですから,これなら何とかなるのですが,今回の竹ペレットは話になりません.
「里山の竹をバイオマスエネルギーに」という夢が叶うのは,まだまだ先に事のように思えます.

何はともあれ参加者は企画を楽しんだようでした.

最後にはサンタさんも登場.

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バイオマスプラスチックで作った昆虫フィギュアをもらって帰って行きました.

中村晃規 (2007年12月23日 16:09) | コメント(0)

竹ペレット燃焼データとり

北陸バイオマス発見活用協議会による週末のイベントに向け,メンバーのみなさんが竹ペレットを使ってペレットストーブの試運転をしました.

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こちらがそのストーブ.件の炭ストーブと同じ会社 (明和工業) が製造したもので,外観はよく似ています.
自動燃焼装置やペレット供給装置がついているのでこんなメカメカしたスイッチがあるところが炭ストーブとは違うところ.

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そしてこちらが竹をつかったペレットです.

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燃やすとそこはかとなく竹の匂いがする気がします.
今日は試運転なので約1時間の燃焼.約750gのペレットを消費したとのことです.
コストパフォーマンスやカロリー量については,彼らの結果発表を待ちたいと思います.

ところでこちらは同じイベントで使う「ペレットクッカー」

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ひょろりと伸びた煙突の形状からその名も「キリンくん」.煙突と逆側の短い筒にペレットを入れ燃焼させます.エントツ効果によりその炎は煙突方向に引かれ,ちょうどキリンの背中に当たる部分が熱せられ,そこで調理ができるというもの.約250℃まで温度があがったということなので,料理するには充分です.

コンパクトで可愛らしく,使い勝手も良さそう.私も欲しくなりました.もしペレットだけでなく乾燥した竹チップや小枝が燃料になるなら,今後の活動で使えそうです.

今回はこのクッカーで「人形焼きホットケーキ」をつくります.

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なかなかおいしくできました.

中村晃規 (2007年12月20日 15:08) | コメント(0)

炭ストーブ再設置&改良

昨年の冬に設置し,シーズンオフ後に配管を外していた炭ストーブ.
今日までに配管を組み立て,稼働できるようにしました.

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この炭ストーブは(諸事情があり)本体は土間横の倉庫に収納されていて,ストーブの熱で暖めた温水を使って土間を暖めます.温水はポンプの力で配管を流れ,4つある放熱パネルを通り,またストーブに戻っていきます.
昨年の運転では温水の循環がうまくいかないことが多く,今年はこの点を改良するための工事もおこないました.

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ストーブ本体の横に「こぶ」のようについている四角い部分とパイプが改良点その1.本体中での温水の流れをスムーズにさせるための改良です.

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そしてもう一つ.水をためておく水槽が二つに増えました.というのも,昨年は温水の流れが滞り,水槽からオーバーフローしたから.オーバーフローに備え,逃げ道になる第二水槽をつなげたということです.

業者さん(明和工業)による昨日の試験運転では問題なく動きました.室温は約15℃程度.ほんのりと土間が暖かくなりました.

さて,今度は業者さんではなく,スタッフによる試運転です.問題なく動いてくれるか,明日か明後日におこなう予定です.

問題がなければ,今後の定期活動などイベントにあわせて稼働させていきます.

中村晃規 (2007年12月19日 17:26) | コメント(0)