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むしとりあみ通信

氏名:中村晃規
専門:生態学
里山の動植物の話題,自然学校の日々の活動で感じたことなどを伝えます

2007年5月

動物さわぎ

今月は里山に棲む動物について,問い合わせというか,お助けの用件が2件飛び込んできました.

1件目はこちら.

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大学に向かう歩道で冷たくなっているのを学生(男子)が見つけ,角間の里まで運んできました.見つけた場所はサークルKと金沢大学中央の信号の間だったそうです.
その学生は,「かわいそうだから」とこの子を埋める場所を探し,自然学校に来ました.とりあえず適当な場所を指定したところ,彼は汗だくになって穴を掘り,埋めました.

後日,角間の里山メイトのTさんとこの件について話したところ,「大阪市立博物館に送って死因や性別を調べてもらおう」ということになり,Tさんが掘り返して送られて行きました.
まだ死因はわかりません(たぶん交通事故.少し出血があった)が,テンだとわかりました(私とTさんはイタチかテンかで迷っていた).

Tさんによればこの死体は後日「ナニワホネホネ団」の手により骨格標本になるのではということです.

そして2件目.

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教育学部近くの側溝の中です.どこに動物がいるかわかりますか?
電話では「タヌキが二日前からずっと側溝の中にいる.どうも出たくても出られないのではないか」とのこと.
深い側溝,もしくは雨を溜める升なのか聞くと浅い側溝とのお返事.
「それなら出たければ出るだろう」と多少「???」でしたが,とりあえず現地へ.

見るとタヌキではなくアナグマ.確かに言われたとおり浅い側溝でした.グレーチング(側溝の蓋.上の写真)はあるけれどもそれは一部で,グレーチングのないところもあり,出ようとすれば簡単にでられます.
アナグマのいる場所近くのグレーチングを外したり,棒でつっついて追い出そうとしても意固地に出てきません.

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よく見るとびっこをひいています.どうやらこいつも交通事故にあったみたいです.
いしかわ動物園や県自然保護課にどう対処すべきか問い合わせたりしていたところ,チャチャチャチャと出て行きました.
ヒョコヒョコびっこをひきながら...
想像するに車かバイクにあてられ,とりあえず体力が回復するまで側溝に閉じこもっていたのでは.もしそうなら私たちはとんだ迷惑をかけたことになります.
自然保護課の方からは,このような場合ほおっておくのが正しい対処だと教わりました.

さてさて,これら2件はどちらも交通事故が原因のよう.キャンパス内は学生の車が多く,時にはかなりのスピードで走っている場合もあります.
里山の中にあるキャンパスには動物もたくさん棲んでおり,これまでにも車にはねられた死体をたくさん見てきました.
ところがキャンパスには「動物に注意」などの看板は一つもありません.
また学生にもそんな指導はしていないのではないでしょうか.

「動物に注意してゆっくり走りましょう」の看板の一つもあってもよいのではないかなぁ.動物に注意してゆっくり走れば,人間相手の車の事故も少しは減るのでは..
どうでしょうかねぇ....

中村晃規 (2007年5月29日 17:55) | コメント(0)

リーダー養成講座2日目〜キタダンの田植えと救急法〜

先週から始まった「里山里海リーダー養成講座」.今日はその二日目がおこなわれました.

午前中はこの日おこなわれた角間の里山自然学校の行事「キタダンの棚田で田植え」に参加しました.
これは実際の自然体験活動に参加してもらい,スタッフやボランティアの動き,そして参加者の様子を肌で感じてもらうための講義です.
これまで自然体験活動への参加回数が少ない(全く無い子もいました)学生が多いので,「自然体験活動は楽しいのだ!」ということをわかってもらうためでもあります.
集合場所の「角間の里」から山を抜け,キタダンまで歩いた道では自然の中を歩く心地よさを感じ,そして自然に触れてはしゃぐ子どもの姿を見てもらえました.
田植えもみんな楽しんでくれたよう.作業後は里山メイトさんが作ってくれた「ほおばめし」と「味噌汁」をいただきました.

午後からは救急法の講座.心肺蘇生,AEDの使い方,三角巾の使い方をみっちり学びました.
学生に聞いたところ,AEDの使い方はこれまで知らなかったとのこと.大学の構内にはいろんな場所にあるはずなのに,なぜ講習会を開いていないのか疑問です.ちなみに柳生先生にたずねたところ,AEDのある高校の生徒は全員講習を受けているそうです.

救急法については,このあと使わない(もちろん使う機会がない方がありがたいのですが)と必ず忘れてしまいます.
角間の里山自然学校でも定期的に講座を開こうと考えていますが,できれば消防署などでおこなわれている講習会を受講し,忘れないようにしてほしいと思います.

さて,次回は6月16日,17日.珠洲に一泊して講義を受けます.これが終了すれば晴れてリーダーになります.
もう少しです.がんばりましょう.

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中村晃規 (2007年5月26日 13:26) | コメント(0)

自然体験活動リーダー養成講座がスタート

県内の学生を中心に,子どもたちの自然体験活動をサポートする若いグループをつくりたい.
昨年度末から準備を続けてきた「里山里海リーダー養成講座」がようやく開講を迎えました.

20名くらいでのスタートを目標にしていましたが,広報の不手際もあり最終的な受講者数は7名.
大学生向けに人を集めることの難しさを改めて思い知りました.次回からはもっときめ細かい,そして大規模な宣伝が必要ですね.

しかしながら今回集まった7名はそれぞれにユニークで,それぞれ自然体験活動に関わっていきたいとの想いが強い学生たち.短期間の講座で基礎を学んでもらい,各自の活動をスタートしてほしいと思っています.

この日の講義はアイスブレイク(参加者がうち解ける時間.今回は自己紹介を利用)に始まり,「指導者としての心構え」,「資格取得までの道のり」,「里山里海での自然体験活動」まで.机を囲んであぐらをかいて座り,アットホームな雰囲気の中で終了しました.

受講終了後には角間の里山自然学校から「里山里海リーダー」に認定されるとともにCONEリーダーとしても登録されます.彼らの活躍が期待されると同時に,彼らが活躍できるよう,経験を積む場を私たちが提供していかなければと改めて思いました.

次回の講義では,角間の里山自然学校の行事「キタダンでの田植え」に参加し,その後「救急救命法」を学びます.

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中村晃規 (2007年5月21日 12:24) | コメント(0)

モリアオガエルの産卵が始まりました

「角間の里」横の小さな池.
今年もこの池でモリアオガエルの産卵が始まりました.

見つけたのは今日(5月15日)の朝.杜の里小学校がタケノコ掘りに訪れる少し前の事です.
先日から鳴き声が聞こえていて,「次に雨が降ったら産卵するだろうな」と思っていたところ.
今日の早朝の雨の中,産卵がおこなわれたのかもしれません.

先週末,子どもたちが池を網ですくったところ,春先に産卵のあったアカガエルとクロサンショウウオの幼生もみつかっています.

モリアオガエルの卵塊は,これから少しずつ増えていきます.角間の里に来たときには,いくつになったかな〜と数えてみてください.
写真一枚目が産卵された卵塊です.どこにあるかわかりますか?
写真二枚目はアカガエルのオタマジャクシとクロサンショウウオの幼生です.水が濁っていて申し訳ないです.

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この後産卵が続き,少しずつ数が増えています.
私の記録を見ると

5/15 1個
5/16 2個
5/19 3個
5/26 5個
5/29 8個
5/30 12個

です.これからも引き続き記録をとっていきます.
また,キタダンでも産卵がはじまりました.これについては,後日レポートします.

追加
6/1 17個になりました.

さらに追加
6/5 22個になりました.

中村晃規 (2007年5月15日 16:33) | コメント(2)

中能登町立久江小学校〜里海体験〜

中能登町立久江小学校の子どもたちが能登半島里山自然学校を訪問しました.
久江小学校の児童は,普段から学校の周りの身近な自然調べをおこなっています.その流れから,今年の春の遠足では,ちょっと目先を変え,海の生き物を調べてみようとなりました.もちろんせっかくできた能登半島里山里海自然学校を利用してみたいという気持ちもあったようです.

さて,久江小学校は中能登町でも山側に位置し,周りを山に囲まれています.水辺の生き物について,子どもたちは川やため池で調査をしたことはありますが,海で調べるのは初めての経験です.
風が強く吹き,寒い中でしたが子どもたちは網を使ったり,箱めがねをのぞいたり,夢中で磯の生き物観察をしていました.

子どもたちが来た時間帯はあいにく満潮だったので観察にはちょっと不向き.ですがカニやヤドカリ,ハゼ,エビ,海草,ウニ,クラゲなどを採集できました.
最後は里山里海メイトのSさんからアオイガイの貝殻のおみやげもあり,大満足な様子でした.

これをきっかけに,久江小学校と里山里海自然学校,ひいては小泊周辺の子どもたちとの交流がスタートすれば良いなと思います.

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中村晃規 (2007年5月10日 14:13) | コメント(0)

排水設備づくり〜コンクリートで補強〜

連休前スタートさせた「排水設備づくり」.少し時間が空いたので,窯底の排水升をコンクリートで補強しました.
まずはこれまでに掘った升のサイズに合わせてベニヤをノコギリで切ります.
切っては升に合わせ,合わせては切っての繰り返し.この作業の中で升の形もシャベルで丁寧に直していきます.
サイズが合ったところでベニヤを釘で四角に組み立て,升の中に入れます.

次はベニヤと升の壁の間にできた隙間にコンクリートを流し込み,補強.
「コンクリートは20kgもあれば十分だろう」とタカをくくっていましたが,予想は大外れ.まったく足りません.
コンクリートがなくなったところでホームセンターへ買い出しに.結局,2回ホームセンターに行きました.
使ったコンクリートの量は80kg(4袋).意外とたくさん必要なものですね.

一日たって撮影したのが下の写真.かっちりと固まっています.次回はグリ石を入れつつ,煙道からの排水溝をつくる作業になります.

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中村晃規 (2007年5月 9日 15:41) | コメント(1)