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日本一大きなミミズ ハッタミミズをもっと知ろう

♪ハッタミミズは日本一♪ で最近また有名になった「日本一長い」ハッタミミズ.
ハッタミミズに詳しい石川県淡水魚類研究会の出島大さんを講師に迎え,ハッタミミズの生態や現在の生息状況,最新の調査結果などについて,お話しを聞きました.

田んぼの畦を壊してしまうことから,アゼトオシとも呼ばれるハッタミミズ.石川県の河北潟(主に八田町)や滋賀県の周辺(高島市,近江八幡市)の水田に生息し,ぶら下げると60cm以上にもなる,日本で一番長いミミズです.
環境省のレッドデータでは準絶滅危惧種になっていますが,石川県ではカテゴリにはいっていません.
最近,八田地区で田んぼのほ場整備がすすみ,生息可能地が狭まっているとのこと.水につかるような湿地を好むハッタミミズにとって,ほ場整備による乾田化は致命的.今後も整備がすすむなら,なんらかの対策,保全に向けた活動が必要で,今のところは整備が始まる前にミミズを掘り出し,別の場所に移すといった対策をおこなっているそうです.

この日はほ場整備前に掘り出した実物も持ってきてくれました.普通によく見るミミズに比べると黒っぽく,いわゆる「ミミズのはかま」がないのが特徴ということです.
観察するだけでなく,手に持ってぶら下げてみると長く長く伸びます.個体によっては,40cm程度の長さになりました.地元のお年寄りによれば,昔に比べると短いものが多くなったそうです.原因は良くわかりませんが,長生きする個体が少なくなったのではと考えられているそうです.

ミミズは,八田地区の人にとっては,魚とりの良いエサだったそうで,長い一匹を包丁でぶつ切りにし,はえ縄のハリにつけ漁をしていたそうです.「包丁で切るのはお嫁さんの仕事で,わたしも若いとき姑にやらされた.イヤでイヤでしょうがなかった」とは地元のおばあちゃん.人の生活に近いところでハッタミミズが生息していた様子がよくわかります.

八田地区のほ場整備は今後も続くそうです.一度出島さんと出かけ,ミミズの掘り出し作業をお手伝い出来ればと思っています.=晃=