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里山里海プロジェクトとは?

1990年10月、角間キャンパスの恵まれた自然環境を大学の教育研究に活用するだけでなく、広く市民の学習の場として開放し、様々な自然学習とボランティア活動プログラムを作成・実施するために「角間の里山自然学校」が発足しました。それが、「金沢大学 里山里海プロジェクト」の始まりです。

角間の里山自然学校は、大学の地域貢献活動の中核として展開し、大学を代表する事業となりましたが、さらに飛躍するきっかけとなったのが、2006年10月から実施している「能登里山マイスター」養成プログラムです。これは学内だけでなく、能登地区にも活動範囲を拡げ、能登半島の珠洲市の協力を得て、廃校となった校舎を活用し、環境に配慮した農業人材の育成を目指しています。

さらに、2008年4月から石川県や国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットと連携し、積極的に里山・里海事業を展開するとともに、2010年には、三井物産環境基金の援助により3年間で1,000人の学生・研究者等を能登に呼び込む「能登里山里海アクティビティの創出」事業や、日本財団の援助により、里山里海のいきものと人々の繋がりを伝える「能登半島いきものマイスター」養成プログラムの実施など、能登の里山里海とその文化を「SATOYAMA、SATOUMI」として世界に発信する活動へと展開しています。

現在、こうした活動は、今後、金沢大学が構築していく「里山再生学」に集約されていきます。これは、里山・里海研究を通じて、持続可能性や地域再生に向けた高度の知識・技能を備えた人材(大学院レベル)や幅広い視点を有する人材(学部レベル)を育成するものです。

このように、「金沢大学 里山里海プロジェクト」は、里山・里海を利用した教育・研究活動のみならず、「自然共生型地域づくり」を掲げ、地域の里山の保全・整備・修復活動を支援しながら、地域社会の活性化、自然共生型のライフスタイルの確立及び調査活動に基づいた里山・里海の問題解決に向けた政策提言を目指しています。

プロジェクト概要

プロジェクトの歩み

1999年10月 金沢大学「角間の里山自然学校」発足
1999年10月 文部科学省生涯学習活動の促進に関する研究開発
2000年4月 文部科学省生涯学習施策に関する調査研究(-2001)
2002年4月 文部科学省地域貢献推進特別事業(-2004)
2005年4月 「里山プロジェクト」スタート
2005年4月 創立五十周年記念館「角間の里」完成
2005年9月 「里山の水辺環境を守るための協働シンポジウム」
2005年12月 「人をつなぐ未来をひらく大学の森」シンポジウム
2005年12月 里山駐村研究員制度発足
2006年10月 「能登半島 里山里海自然学校」開校
2007年1月 「里地里山の生物多様性保全シンポジウム」
2007年10月 「能登里山マイスター」養成プログラムスタート
2008年1月 「能登半島にトキが舞う日を目指して」シンポジウム
2008年1月 「トキが能登に生息するための調査」始まる
2008年4月 国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットとの連携はじまる
2008年6月 「2008環境フォーラムin金沢」
2008年9月 「能登エコ・スタジアム2008」
2008年11月 「SATOYAMAの生物多様性保全シンポジウム」
2009年2月 「里海シンポジウム in 七尾湾」
2009年5月 生物多様性条約事務局長アフメド・ジョグラフ氏を迎え、グリーンウェイブ植樹
2009年9月 「能登エコ・スタジアム2009」
2009年10月 「三井物産環境基金 能登里山里海アクティビティ」スタート
2010年4月 「日本財団 能登いきものマイスター」スタート
2010年4月 「里山再生学の構築」スタート
2010年10月 名古屋で開催された「COP10」において多彩な活動を実施
2010年11月 国大協大学改革シンポジウム「地域連携で加速するフィールド研究~能登オペレーティング・ユニット開設を記念して~」を開催

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